50 歳男性。会社員。人事異動で1 年前に本社の営業課長を命じられた。しかし仕事に順応できず、ストレス、不安感及び過食が…

薬学実践問題(薬理) 第251問

50 歳男性。会社員。人事異動で1 年前に本社の営業課長を命じられた。しかし仕事に順応できず、ストレス、不安感及び過食が3 ケ月続いた。上司のすすめもあり心療内科を受診し、うつ病と診断され以下の処方1 で治療中である。(処方1 )エスシタロプラム錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 夕食後 28 日分内服開始後、特に副作用は現れていないが、十分な効果が認められないため、医師は処方に新たに薬剤を追加して併用療法を行いたいと考えている。なお、男性は現在排尿障害を伴う前立腺肥大症で処方2 を内服中である。(処方2 )デュタステリドカプセル0.5 mg 1 回1 カプセル(1 日1 カプセル)1 日1 回 朝食後 28 日分前問において禁忌のため用いることができないと判断された薬物は、この患者の症状を悪化させるおそれがある。その理由はどれか。2つ選べ。

正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。ムスカリン M₃ 受容体の遮断で膀胱が収縮しにくくなり、α₁ 受容体の刺激で尿道・前立腺の平滑筋が締まって尿が出にくくなります。 排尿は、膀胱の排尿筋が M₃ 受容体を介して収縮し、尿道や前立腺の平滑筋(α₁ 受容体)がゆるむことで起こります。三環系抗うつ薬は M₃ 受容体を遮断するため、膀胱が収縮しにくくなります。また、これらの薬(三環系、マプロチリン、ミルナシプラン)はノルアドレナリンの再取り込みを阻害するため、増えたノルアドレナリンが α₁ 受容体を刺激し、尿道が締まります。どちらも前立腺肥大症の排尿障害を悪くします。
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【ほかの選択肢】 (1) D₂ 受容体の遮断は排尿障害の主な理由ではない 誤り (3) 5-HT₃ 受容体の遮断は制吐の作用に関わり、排尿障害の理由ではない 誤り (5) これらの薬にアンドロゲン受容体を刺激する作用はない 誤り

出典:第109回 薬剤師国家試験 問251(厚生労働省 公表)出典元ページ

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