70 歳男性。糖尿病と心不全で治療中。3 年前に眼圧の上昇が指摘され、原発開放隅角緑内障との診断を受け、処方1 による治…

薬学実践問題(薬理) 第263問

70 歳男性。糖尿病と心不全で治療中。3 年前に眼圧の上昇が指摘され、原発開放隅角緑内障との診断を受け、処方1 による治療を開始した。なお、同時に白内障の診断も受けている。点眼液による治療開始後、目の周囲が黒ずむなど眼瞼色素沈着が観察されるようになったため、処方1 から処方2 へ変更になった。その後、眼圧低下が不十分と診断され、現在は処方2 に加えて処方3 が追加となっている。(臨床検査値)HbA1c 8.0%、BUN 20 mg/dL、血清クレアチニン1.2 mg/dL、尿中ケトン体(+)、血清浸透圧295 mOsm/L(処方1 )ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5 mL/本) 1 本1 日1 回 朝  両眼に点眼(処方2 )オミデネパグ イソプロピル点眼液0.002%(2.5 mL/本) 1 本1 日1 回 朝  両眼に点眼(処方3 )ブリンゾラミド懸濁性点眼液1.0%(5 mL/本) 1 本1 日2 回 朝夕 両眼に点眼しばらくして白内障の手術(眼内レンズ挿入術)のため入院となり、処方2 が中止となった。処方2 に替えて、新たに異なる作用機序の薬物を追加することになった。追加する薬物の作用機序として、適切なのはどれか。2つ選べ。

正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。オミデネパグに替える薬として、α₂ 受容体作動薬(ブリモニジン)か Rho キナーゼ阻害薬(リパスジル)が適します。 オミデネパグは眼内レンズを挿入した眼では黄斑浮腫のおそれがあり禁忌のため、白内障手術を前に中止されました。替わりの薬は、すでに使っているブリンゾラミドと異なる作用で、心不全の患者にも使いやすいものを選びます。ブリモニジンは α₂ 受容体を刺激して房水の産生を抑え、ぶどう膜強膜流出路からの流出を促します。リパスジルは Rho キナーゼを阻害して、線維柱帯-シュレム管からの流出を促します。
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【ほかの選択肢】 (2) β遮断薬(チモロールなど)は点眼でも全身に作用し、心不全を悪くするおそれがある 誤り (3) 炭酸脱水酵素の阻害は、処方3のブリンゾラミドと同じ作用 誤り (5) EP2 受容体の刺激は、中止したオミデネパグと同じ作用 誤り

出典:第109回 薬剤師国家試験 問263(厚生労働省 公表)出典元ページ

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