50 歳男性。喫煙20 本/日、飲酒ビール500 mL/日。5 年くらい前から会社の健康診断にて高血糖を指摘されており、…
薬学実践問題(病態) 第297問
50 歳男性。喫煙20 本/日、飲酒ビール500 mL/日。5 年くらい前から会社の健康診断にて高血糖を指摘されており、近医を受診して2 型糖尿病と診断された。その後、食事療法と運動療法を行うも改善が認められず、以下の薬剤を服薬することになった。(処方)メトホルミン塩酸塩錠250 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 14 日分服用3 ケ月後の定期受診時に病院薬剤師は、診療録より近日冠動脈造影検査を予定していること、しばしば軽度の低血糖症状を自覚したこと、朝食を食べないことも多く、よく飲み忘れるとの情報を得た。身体並びに検査結果は以下のとおりである。(身体並びに検査結果)身長168 cm、体重85 kg、BMI 30.1、血圧146/90 mmHg、HbA1c 8.2%、空腹時血糖190 mg/dL、eGFR 55 mL/min/1.73 m²、総コレステロール220 mg/dL、TG(トリグリセリド)180 mg/dL、HDL︲C 54 mg/dL、LDL︲C 130 mg/dL、尿糖(+)、尿蛋白(+)本症例の糖尿病治療強化のために追加できる薬剤及び用法として適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)エンパグリフロジン錠を朝食後に投与する。
- (2)レパグリニド錠を朝食後に投与する。
- (3)グリメピリド錠を就寝前に投与する。
- (4)ボグリボース錠を夕食後に投与する。
- (5)セマグルチド錠を空腹時に投与する。
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。肥満のある患者で、エンパグリフロジンは朝食後でよく、経口セマグルチドは起床時の空腹時に飲むのが正しい用法です。
この患者は BMI 30.1 の肥満で、メトホルミンだけでは HbA1c 8.2% と血糖コントロールが不十分です。体重を減らす方向に働き、単独では低血糖を起こしにくい薬が向いています。
・エンパグリフロジン(SGLT2 阻害薬):1日1回、朝食前または朝食後に飲む
・セマグルチド錠(経口 GLP-1 受容体作動薬):1日1回、起床時の空腹の状態で、コップ半分(約120 mL)以下の水で飲み、少なくとも30分は飲食やほかの薬を避ける
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【ほかの選択肢】
(2) レパグリニド(速効型インスリン分泌促進薬)は毎食直前に飲む薬で、食後の服用ではない 誤り
(3) グリメピリドは朝食前か朝食後に飲む。就寝前では夜間の低血糖のおそれがある 誤り
(4) ボグリボース(α-グルコシダーゼ阻害薬)は毎食直前に飲む薬で、食後では効果が出にくい 誤り
出典:第109回 薬剤師国家試験 問297(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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