52 歳男性。身長167 cm、体重56 kg。最近、右首のくぼみあたりに腫れやしこりがあり、近医を受診した。医師の診察…

薬学実践問題(実務) 第214問

52 歳男性。身長167 cm、体重56 kg。最近、右首のくぼみあたりに腫れやしこりがあり、近医を受診した。医師の診察により、頸部リンパ節腫大を認めたため、医師は精査目的で地域医療支援病院の血液内科を紹介した。病変部位の生検の結果、ホジキンリンパ腫と診断された。3 日後からABVD 療法を開始する予定である。1 コースは28 日間で、4 コースを実施する。なお、4 コース実施後にISRT(病巣部放射線照射療法)を施行予定病棟カンファレンスに参加する際、この治療に関して担当薬剤師が留意する情報として、適切なのはどれか。2つ選べ。

薬剤師 2025年(令和7年) 第214問の図
正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。ブレオマイシンは累積投与量が増えると間質性肺炎・肺線維症が起こりやすく、ダカルバジンは光で分解して血管痛を起こす物質ができるので経路全体を遮光します。 ブレオマイシンは総投与量に注意し(添付文書では300 mg(力価)以下)、咳・息切れ・発熱などの呼吸器症状と、胸部 X 線などで肺の変化を確かめます。ダカルバジンの光分解物(5-ジアゾイミダゾール-4-カルボキサミド)は、点滴のときの血管痛の原因になります。 【ほかの選択肢】 (1) ドキソルビシンは日局注射用水または日局生理食塩液に溶かして使う(添付文書)。塩化物イオンで分解するため避ける注意はない 誤り
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(3) ビンブラスチンは起壊死性抗がん薬(ビンカアルカロイド)。漏れたらすぐに投与を止めて対応する 誤り (5) ダカルバジンは高度の催吐性リスクの薬で、ABVD 療法では制吐薬(5-HT₃ 受容体拮抗薬・NK₁ 受容体拮抗薬・デキサメタゾンなど)で予防する 誤り 【ポイント】 ドキソルビシンでは、累積投与量の増加による心毒性(心筋障害)に注意します。

出典:第110回 薬剤師国家試験 問214(厚生労働省 公表)出典元ページ

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