感染症の原因菌の同定には、菌体のタンパク質を分析対象として、イオン化部にマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI…

薬学理論問題(物理) 第100問

感染症の原因菌の同定には、菌体のタンパク質を分析対象として、イオン化部にマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法、質量分離部に飛行時間型質量分析計(TOF-MS)を用いる MALDI-TOF-MS が利用されている。この質量分析法に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。マトリックスにはレーザー光を吸収してエネルギーを試料に渡す化合物を使い、TOF では m/z が小さいイオンほど速く飛び、早く検出器に着きます。 MALDI では、試料をマトリックスと混ぜて結晶化させ、パルスレーザーを当てます。マトリックスが光を吸収して気化し、タンパク質がプロトン化されてイオンになります。TOF では同じ電圧で加速するので、運動エネルギー zeV=½mv² から、飛行時間は √(m/z) に比例します。 【ほかの選択肢】 (1) 高電圧をかけたキャピラリーの先端から噴霧してイオン化するのは、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法 誤り
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(4) 液体クロマトグラフやキャピラリー電気泳動と直接つなぐのは ESI 法など。MALDI は固体の試料をレーザーで照射するので、通常は直接接続しない 誤り (5) 主に観測されるのはタンパク質にプロトンが付いた [M+H]⁺ などのイオンで、マトリックスが付加したイオンではない 誤り 【ポイント】 MALDI は1価イオンが主、ESI は多価イオンが多い、と対で覚えます。

出典:第111回 薬剤師国家試験 問100(厚生労働省 公表)出典元ページ

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