72 歳女性。嗄声が継続していたため近医を受診した。胸部 X 線検査で右肺腫瘤を指摘され、総合病院呼吸器内科を紹介受診し…
薬学実践問題(実務) 第225問
72 歳女性。嗄声が継続していたため近医を受診した。胸部 X 線検査で右肺腫瘤を指摘され、総合病院呼吸器内科を紹介受診した。精査の結果、cT2N3M1b、Stage ⅣA の非小細胞肺がん(腺がん)と診断された。パフォーマンスステータス(PS)0 。EGFR 遺伝子変異陰性、ALK 遺伝子転座陰性、ROS1 遺伝子転座陰性、BRAF 遺伝子変異陰性、PD-L1 ≧ 50%。一次治療としてペムブロリズマブが投与されることになった。この患者へのぺムブロリズマブの投与にあたり、病棟担当薬剤師が留意することとして適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)投与前における制吐剤の予防投与
- (2)投与前における腎機能に応じた用量の調節
- (3)治療中の咳、息苦しさなどの症状
- (4)治療中の甲状腺機能の異常
- (5)治療中の EGFR 遺伝子変異陰性に伴う副作用の増悪
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。ペムブロリズマブでは免疫関連の副作用として間質性肺疾患(咳・息苦しさ)や甲状腺機能の異常に注意します。
免疫チェックポイント阻害薬は、T 細胞の働きを強めるため、自分の臓器に炎症を起こすことがあります(免疫関連有害事象)。肺臓炎、甲状腺機能の低下・亢進、大腸炎、肝障害、1型糖尿病、副腎不全などがあり、治療中に症状と検査値を見ていきます。
【ほかの選択肢】
(1) ペムブロリズマブ単剤の催吐リスクは最小度で、制吐薬の予防投与は通常要らない 誤り
(2) 抗体医薬は腎臓で排泄されないので、腎機能による用量の調節は要らない 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(5) EGFR 遺伝子変異が陰性であることで副作用が悪化することはない 誤り
【ポイント】
免疫関連有害事象は投与を終えた後にも起こることがあり、症状が出たらすぐ伝えるよう説明します。
出典:第111回 薬剤師国家試験 問225(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学実践問題(実務)」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 第305問78 歳女性。大腸がんに対して、5 年前から化学療法が実施されていたが、副作用、本人の体
- 2024年(令和6年) 第275問34 歳既婚女性。高血圧症、逆流性食道炎治療中。かかりつけ薬局の薬剤師がいつもの薬をお渡
- 2025年(令和7年) 第247問30 歳男性。以下の処方1 ~3 が記載された処方箋を持って薬局を訪れた。この薬局では、
- 2021年(令和3年) 第216問75 歳男性。3 年前にパーキンソン病と診断され、レボドパ100 mg・カルビドパ配合錠
- 2021年(令和3年) 第342問30 歳男性。眼に違和感があり近医を受診したところ、麦粒腫と診断され、下記処方箋を持って
- 2022年(令和4年) 第327問67 歳男性。身長160 cm、体重50 kg。パフォーマンスステータス(PS)0 、非
スポンサーリンク

