45 歳男性。糖尿病で治療中である。21~30 歳までの間、化学工場で化学物質を取り扱う業務に従事していた。血尿を自覚し…
薬学実践問題(実務) 第236問
45 歳男性。糖尿病で治療中である。21~30 歳までの間、化学工場で化学物質を取り扱う業務に従事していた。血尿を自覚し泌尿器科を受診し、膀胱鏡検査、造影 CT 及び MRI 検査により、膀胱がんと診断された。経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行し、筋層浸潤がんであることが確認されたため、GC 療法(ゲムシタビン・シスプラチン併用療法)による術前化学療法を4 コース行った後、ロボット支援根治的膀胱全摘除術を受けることになった。この患者の化学療法に伴う悪心・嘔吐の予防に用いる薬剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)クロルプロマジン塩酸塩錠
- (2)メトクロプラミド錠
- (3)アプレピタントカプセル
- (4)オランザピン錠
- (5)パロノセトロン塩酸塩注射液
正答 (3)(5)
正答は (3)と(5)。シスプラチンを含む GC 療法は高度催吐性で、NK₁ 受容体拮抗薬と 5-HT₃ 受容体拮抗薬で予防します。
高度催吐性リスクの抗がん薬では、NK₁ 受容体拮抗薬(アプレピタント)、5-HT₃ 受容体拮抗薬(パロノセトロン)、デキサメタゾンの3剤に、オランザピンを加えた4剤で予防するのが標準です。ただし、この患者は糖尿病で治療中であり、オランザピンは糖尿病の患者に禁忌のため使えません。
【ほかの選択肢】
(1) クロルプロマジン塩酸塩錠 予防の標準薬ではなく、予防しきれなかった悪心・嘔吐に使うことがある 誤り
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(2) メトクロプラミド錠 同じく突出性の悪心・嘔吐に使う薬で、予防の標準薬ではない 誤り
(4) オランザピン錠 予防に使う薬だが、糖尿病の患者には禁忌 誤り
【ポイント】
オランザピンは高血糖・糖尿病性ケトアシドーシスの危険があり、糖尿病の患者・既往のある人には使いません。
出典:第111回 薬剤師国家試験 問236(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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