次の記述は、図に示す定電圧回路の動作原理について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から…
無線工学 無線工学 A-18
次の記述は、図に示す定電圧回路の動作原理について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、ツェナーダイオードDZ のツェナー電圧及び許容電流をそれぞれ5〔V〕及び200〔mA〕、安定抵抗を100〔Ω〕とし、定電圧回路の出力電圧を5〔V〕、最大出力電流を100〔mA〕とする。また、ツェナーダイオードDZ は理想的に動作するものとする。(1) DZ が、定電圧特性を示すためには、DZ の[A]に電流が流れる必要がある。負荷に最大出力電流100〔mA〕が流れるとき、安定抵抗を流れる電流による電圧降下は10〔V〕より大きい。よって、直流入力電圧は15〔V〕より大きくなければならない。(2) また、無負荷のとき、安定抵抗を流れる電流は、すべてDZ を流れる。DZ が破損しないためには、安定抵抗を流れる電流はDZ の許容電流以下でなければならず、その電圧降下は最大で[B]となる。よって、直流入力電圧は[C]より小さくなければならない。
- (1)A: 順バイアス方向 B: 20〔V〕 C: 25〔V〕
- (2)A: 順バイアス方向 B: 30〔V〕 C: 35〔V〕
- (3)A: 逆バイアス方向 B: 30〔V〕 C: 25〔V〕
- (4)A: 逆バイアス方向 B: 30〔V〕 C: 35〔V〕
- (5)A: 逆バイアス方向 B: 20〔V〕 C: 25〔V〕
正答 (5)
正答は (5)。
【結論】
A ツェナーダイオードは、逆バイアス方向に電流が流れ、ツェナー電圧(降伏電圧)に達したところで電圧がほぼ一定になる性質を使います。定電圧特性を示すには、逆バイアス方向に電流が流れている必要があります。
最大出力電流のとき:負荷に100〔mA〕を流すには、安定抵抗に100〔mA〕より大きい電流が流れる必要があり、その電圧降下は 100〔Ω〕× 0.1〔A〕= 10〔V〕より大きくなります。入力電圧は 5+10=15〔V〕より大きくなければなりません。
B 無負荷のとき:安定抵抗の電流はすべてDZに流れます。許容電流200〔mA〕以下にするので、安定抵抗の電圧降下は最大で、
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100〔Ω〕× 0.2〔A〕= 20〔V〕
C 入力電圧は 5 + 20 = 25〔V〕より小さくなければなりません。
したがって「逆バイアス方向・20〔V〕・25〔V〕」の (5) です。
【誤りの選択肢】
(1) (2) 順バイアス方向では普通のダイオードと同じで、ツェナー電圧の定電圧特性は得られません
(2) (3) (4) 30〔V〕は 100〔Ω〕×0.3〔A〕で、許容電流200〔mA〕と合いません。35〔V〕も同様です
【見分け方】
入力電圧の下限は「最大負荷電流」で、上限は「無負荷(全電流がツェナーへ)」で決まります。この回路では 15〔V〕< 入力電圧 < 25〔V〕です。
出典:2026年(令和8年)5月期 第一級アマチュア無線技士 無線工学 A-18(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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