次の記述は、平衡-不平衡変換回路の一例について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選…
無線工学 無線工学 A-20
次の記述は、平衡-不平衡変換回路の一例について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、3つのコイルの巻き数は同一であり、入出力インピーダンスの変換比は1:1とし、損失はなく整合が取れているものとする。なお、同じ記号の[ ]内には同じ字句が入るものとする。(1) 半波長ダイポールアンテナにインピーダンスが75〔Ω〕の同軸給電線を直接接続すると、同軸給電線の外部導体の外側表面に[A]が発生するとともに、アンテナが平衡励振されず本来の動作が阻害される。(2) 図に示す電圧バランにおいては、同軸給電線側から入った電圧Vにより、各コイルには[B]の大きさの電圧が生じるため、出力端子には中点が接地された平衡な電圧が出力されアンテナに供給される。(3) 一般に図に示す電圧バランを実現するためには、3本の電線をねじって又は平行にフェライト磁心(コア)に[C]巻きと呼ばれる方法で巻く。
- (1)A: うず電流 B: V/3 C: バイファイラ
- (2)A: うず電流 B: V/3 C: トリファイラ
- (3)A: 漏えい電流 B: V/2 C: バイファイラ
- (4)A: 漏えい電流 B: V/2 C: トリファイラ
- (5)A: 漏えい電流 B: V/3 C: トリファイラ
正答 (4)
正答は (4)。
【結論】
A 平衡形の半波長ダイポールアンテナに不平衡形の同軸給電線を直接つなぐと、同軸の外部導体の外側表面に漏えい電流が流れます。この電流が給電線から電波を放射し、アンテナも平衡に励振されなくなります。
B 図の電圧バランは、巻数の同じ三つのコイルを、極性をそろえて直列にしたものです。同軸給電線からの電圧Vは上の二つのコイルにかかるので、各コイルにはV/2の電圧が生じます。出力端子は中央と下のコイルの両端から取り出され、その中点が接地されているので、接地に対して+V/2と-V/2の平衡な電圧になります。
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C 3本の電線をねじるか平行にそろえてフェライトコアに巻く方法を、トリファイラ巻きといいます。
したがって「漏えい電流・V/2・トリファイラ」の (4) です。
【誤りの選択肢】
(1) (2) うず電流は、交流の磁界によって導体(鉄心など)の内部に流れる電流で、同軸の外側を流れる電流とは別のものです
(1) (2) (5) 電圧Vは二つのコイルにかかるので、V/3ではありません
(1) (3) バイファイラ巻きは2本の電線を一緒に巻く方法です
【関連する知識】
入出力インピーダンスの変換比を1:1にした電圧バランは、75〔Ω〕の同軸給電線と、入力インピーダンス約73〔Ω〕の半波長ダイポールアンテナの接続に適しています。
出典:2026年(令和8年)5月期 第一級アマチュア無線技士 無線工学 A-20(公益財団法人日本無線協会 公表)出典元ページ
最終更新日
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