熱及び蒸気に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。…
ボイラーの構造に関する知識 第1問
熱及び蒸気に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)温度の単位であるセルシウス(摂氏)温度[℃]は、標準大気圧のもとで、水の氷点を0℃、沸点を100℃と定め、この間を100等分したものを1℃としたものである。
- (2)ボイラー効率は、換算蒸発量と発生蒸気の比エンタルピの積の値を、燃料消費量と燃料低発熱量の積の値で除して示すことができる。
- (3)大気が地球上に及ぼす圧力は約0.1MPaであり、760㎜の高さの水銀柱がその底面に及ぼす圧力(760㎜Hg)を標準大気圧(1atm)という。
- (4)単位時間当たりの仕事量を仕事率といい、単位は[W]で、1W=1J/sで仕事量1kWh=3.6MJである。
- (5)水の比熱は、4.187kJ/(kg・K)である。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
換算蒸発量を使うなら、掛けるのは発生蒸気の比エンタルピではなく、標準大気圧での蒸発熱(2257kJ/kg)です。
換算蒸発量とは、「同じ熱量を、100℃の水を100℃の蒸気に変えるのに使ったら何kgぶんになるか」に直した値です。すでに給水ぶんを差し引いたあとの量なので、そこへ発生蒸気の比エンタルピを掛けると、給水が持っていた熱まで二重に数えることになります。
【ボイラー効率の求め方】
効率 = 蒸発量 ×(発生蒸気の比エンタルピ − 給水の比エンタルピ)
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÷(燃料消費量 × 低発熱量)
換算蒸発量を使うなら
効率 = 換算蒸発量 × 2257 ÷(燃料消費量 × 低発熱量)
【熱と蒸気の要点】
セルシウス温度 標準大気圧のもとで、水の氷点を0℃、沸点を100℃と定め、
この間を100等分したものを1℃とする
標準大気圧 約0.1MPa。760㎜の高さの水銀柱が底面に及ぼす圧力
仕事率 単位時間当たりの仕事量。1W=1J/s、1kWh=3.6MJ
水の比熱 4.187kJ/(kg・K)
【水の比熱が計算に出てくる場面】
給水の比エンタルピを出すとき
給水温度が20℃なら、4.187 × 20 ≒ 83.7kJ/kg。効率の計算では必ず使います。
出典:二級ボイラー技士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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