揚貨装置の取扱いなどに関する記述として、法令に定められているものは次のうちどれか。…
関係法令 第18問
揚貨装置の取扱いなどに関する記述として、法令に定められているものは次のうちどれか。
- (1)揚貨装置等を用いて、荷の巻出しの作業を行うときは、巻出索に用いるみぞ車を、ビームクランプ、シャックル等の取付具により船のフレームに取り付けてはならない。
- (2)揚貨装置を用いて、荷の巻上げ又は巻卸しの作業を行うときは、当該作業の開始後遅滞なく、揚貨装置の作動状態について点検し、異常がないことを確認しなければならない。
- (3)揚貨装置の運転者を荷をつったままで作業位置から離れさせてはならない。ただし、作業の性質上やむを得ない場合又は安全な作業の遂行上必要な場合に、揚貨装置の運転を停止し、かつ、ブレーキをかけるときは、この限りでない。
- (4)揚貨装置の玉掛けに用いるワイヤロープの安全係数については、5以上としなければならない。
- (5)揚貨装置等を用いて、船倉の内部の荷で、ハッチの直下にあるもの以外のものを巻き上げる作業を行うときは、巻出索を使用する等により、あらかじめ、当該荷をハッチの直下に移してから行わなければならない。
正答 (5)
正答は (5)。これが法令に定められています。
ハッチの直下にない荷は、巻出索を使用する等により、あらかじめハッチの直下に移してから巻き上げます。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) みぞ車は、ビームクランプ、シャックル等の取付具により
確実に取り付けなければなりません。「取り付けてはならない」では逆です
(2) 揚貨装置の作動状態の点検は、作業を開始する前に行います。
「開始後遅滞なく」ではありません
(3) 荷をつったまま作業位置から離れさせてはならない、という
定めに、そのようなただし書きはありません
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 玉掛けに用いるワイヤロープの安全係数は6以上です。
5以上ではありません
【ハッチの直下に移すわけ】
ハッチの真下から、まっすぐに巻き上げる
ハッチの直下にない荷をそのまま巻き上げると、索が斜めになって荷が振れ、船倉の壁や他の荷にぶつかります。巻出索で手前へ引き寄せてから、まっすぐ上げます。
【「開始前」と「開始後」】
点検は、作業を開始する前
動かしてから確かめるのでは遅いからです。法令の点検は、ほとんどが「その日の作業を開始する前に」と定められています。
【荷をつったまま離れない】
つり荷は、いつ落ちるか分からない
運転位置を離れれば、異常が起きても止められません。ブレーキをかけたから離れてよい、ということにはなりません。(3)のただし書きは、もっともらしいが存在しないものです。
【安全係数】
ワイヤロープ 6以上
フック、シャックル 5以上
ワイヤロープだけが6。5と書いてあれば誤りです。
【法令の書き方のくせ】
危険があるときは、やめる・入れない・確実に取り付ける
義務を緩める方向、あるいはまるごと裏返す方向の書き換えが、誤りの選択肢の作り方です。
出典:揚貨装置運転士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「関係法令」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第19問揚貨装置の取扱いなどに関する記述として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第17問次のうち、法令上、揚貨装置の玉掛用具として使用禁止とされているものはどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第15問揚貨装置を用いて作業を行うときに使用するワイヤスリング等のスリングの状態については、法令
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第13問次の文中の[ ]内に入れるAからCまでの語句又は数字の組合せとして、法令上、正しいもの
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第12問港湾荷役作業に関する記述として、法令上、定められていないものは次のうちどれか。
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第11問揚貨装置の運転及び玉掛けの業務に関するAからDまでの記述について、法令上、誤っているもの
スポンサーリンク

