感電及びその防止に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。…
原動機及び電気に関する知識 第26問
感電及びその防止に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- (1)船倉内で使用する移動式コンベアは、導電性のカバーなどを導線で船体につなぐ接地を行っている場合には、コンベアの充電部分に身体が直接触れても感電の危険はない。
- (2)接地線には、できるだけ電気抵抗の大きな電線を使った方が丈夫で安全である。
- (3)人体は身体内部の電気抵抗が皮膚の電気抵抗よりも大きいため、電気によるやけどの影響は皮膚深部には及ばないが、皮膚表面は極めて大きな傷害を受ける。
- (4)感電による危険を電流と時間の積によって評価する場合、一般に、500ミリアンペア秒が安全限界とされている。
- (5)感電による人体への影響の程度は、電流の大きさ、通電時間、電流の種類、体質などの条件により異なる。
正答 (5)
正答は (5)。これが適切です。
感電による人体への影響の程度は、電流の大きさ、通電時間、電流の種類、体質などの条件によって異なります。
【ほかの選択肢の誤り】
(1) 接地をしていても、充電部分に直接触れれば感電します。
接地が効くのは、漏電した機器の外箱に触れたときです
(2) 接地線は、電気抵抗の小さいもの(十分な太さのもの)を
使います
(3) 人体は、皮膚の電気抵抗のほうが身体内部より大きい。
説明が逆になっている
(4) 安全限界は50ミリアンペア秒。500ではない
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【接地で防げるもの、防げないもの】
防げる 漏電した機器の外箱(フレーム)に触れたとき
防げない 充電部に直接触れたとき
接地は、漏れ出た電流を大地へ逃がす仕掛けです。電気の通り道そのものに触れてしまえば、逃がしようがありません。
(1)は「接地しているから直接触れても安全」と言っており、
接地の働きを取り違えています。
【接地線を太くするわけ】
抵抗が小さいほど、大地へ流れやすい
電流は流れやすいほうへ行くので、大地への道を太く短くしておけば、人体へ流れる分が減ります。「抵抗が大きいほうが丈夫で安全」というのは、まったく逆です。
【安全限界】
電流(mA) × 時間(秒) = 50
50mAなら 1秒
500mAなら 0.1秒
50と500の取り違えが、この手の選択肢の仕掛けです。
【人体の抵抗】
皮膚 大きい(乾いていれば数千Ω以上)
内部 小さい
皮膚が関所になっています。濡れたり傷ついたりすると皮膚の抵抗が下がり、内部まで電流が入ります。だから、やけども皮膚の見た目より内部が重いことがあります。
【感電の条件】
電流の大きさ、通電時間、電流の種類、体質
交流と直流では影響が違い、同じ電流でも人によって違います。
出典:揚貨装置運転士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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