図のように、水平な床面に置いた質量Wの物体を床面に沿って引っ張り、動き始める直前の力Fの値が588Nであったとき、Wの値…

クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 第37問

図のように、水平な床面に置いた質量Wの物体を床面に沿って引っ張り、動き始める直前の力Fの値が588Nであったとき、Wの値は(1)~(5)のうちどれか。ただし、接触面の静止摩擦係数は0.6とし、重力の加速度は9.8m/s²とする。

クレーン・デリック運転士(限定なし) 2025年上半期(2025年10月公表) 第37問の図
正答 (3)
正答は (3)。100㎏です。 動き始める直前の力は、最大静止摩擦力とつり合っています。 最大静止摩擦力 F = μ × N ここで μ は静止摩擦係数、N は接触面に作用する垂直力です。水平な床に置いた物体では、N は物体の重さそのものになります。 【垂直力を求める】 588 = 0.6 × N N = 588 ÷ 0.6 = 980N 【質量に直す】 W = 980 ÷ 9.8 = 100㎏ 【二段階で戻す】 力F →(摩擦係数で割る)→ 垂直力N →(9.8で割る)→ 質量W
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割る順序を間違えると、588 ÷ 9.8 ÷ 0.6 = 100 で同じ答えになります。どちらの順でも構いませんが、掛けてしまうと合いません。 【確かめ算】 100㎏ × 9.8 = 980N 980 × 0.6 = 588N → 与えられた値と一致 【摩擦力が接触面積によらないわけ】 押し付ける力が同じなら、広くても狭くても同じ 面積が広がれば、そのぶん1か所あたりの押し付けが弱くなります。差し引きで同じになるので、式に面積は出てきません。 【動き出したあとは軽くなる】 運動摩擦力 < 最大静止摩擦力 重い荷を押すとき、最初だけ力が要るのはこのためです。

出典:クレーン・デリック運転士(限定なし) 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

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