配電線路の開閉器類に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。…
電力 第6問
配電線路の開閉器類に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- (1)配電線路用の開閉器は,主に配電線路の事故時又は作業時に,その部分だけを切り離すために使用される。
- (2)柱上開閉器には気中形,真空形,ガス形がある。操作方法は,手動操作による手動式と制御器による自動式がある。
- (3)高圧配電方式には,放射状方式(樹枝状方式),ループ方式(環状方式)などがある。ループ方式は結合開閉器を設置して線路を構成するので,放射状方式よりも建設費は高くなるものの,高い信頼度が得られるため負荷密度の高い地域に用いられる。
- (4)高圧カットアウトは,柱上変圧器の一次側の開閉器として使用される。その内蔵の高圧ヒューズは変圧器の過負荷時や内部短絡故障時,雷サージなどの短時間大電流の通過時に直ちに溶断する。
- (5)地中配電系統で使用するパッドマウント変圧器には,変圧器と共に開閉器などの機器が収納されている。
正答 (4)
正答は (4)。
【誤りの選択肢 (4)】
「雷サージなどの短時間大電流の通過時に直ちに溶断する」が誤りです。高圧カットアウトに内蔵される高圧ヒューズは、変圧器の過負荷や内部短絡のように、ある程度の時間にわたって続く異常電流では確実に溶断しますが、雷サージのように、大きくてもごく短い時間しか流れない電流では溶断しないような特性(時延形の特性)になっています。もし雷のたびに溶断してしまえば、変圧器が健全でも停電が起きてしまい、供給の信頼度がひどく下がるからです。ヒューズが溶けるのは、電流の2乗と通電時間の積、すなわち発生する熱量が一定値を超えたときですから、時間が非常に短ければ熱量が足りず、溶断しません。高圧カットアウトが柱上変圧器の一次側の開閉器として使われる、という前半は正しい記述です。
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【正しい選択肢の確認】
(1) 配電線路用の開閉器は、事故が起きたときや作業をするときに、
その区間だけを切り離して停電範囲を狭めるために使われます。正しい記述です。
(2) 柱上開閉器には、消弧の媒体によって気中形、真空形、ガス形があります。
操作は、操作棒などによる手動式と、制御器(制御装置)によって自動で開閉する自動式があります。正しい記述です。
(3) 放射状方式は変電所から枝分かれさせる方式で、建設費が安いかわりに
事故があると下流全体が停電します。ループ方式は線路を環状にして結合開閉器を設ける方式で、建設費は高くなりますが、事故区間を切り離して別の向きから送電できるので信頼度が高くなります。そのため、負荷密度の高い地域に用いられます。正しい記述です。
(5) パッドマウント変圧器は、地中配電系統で地上に置かれる箱形の設備で、
変圧器のほかに開閉器や保護装置などが一つの箱に収められています。正しい記述です。
出典:令和5年度上期第三種電気主任技術者 電力科目 問6(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ
最終更新日
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