スクーバ式潜水に用いられるボンベ、圧力調整器(レギュレーター)などに関し、誤っているものは次のうちどれか。…
送気、潜降及び浮上 第18問
スクーバ式潜水に用いられるボンベ、圧力調整器(レギュレーター)などに関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)ボンベには、クロムモリブデン鋼などの鋼合金で製造されたスチールボンベと、アルミ合金で製造されたアルミボンベがある。
- (2)ボンベへの圧力調整器の取付けは、ファーストステージ(第1段減圧部)のヨークをボンベのバルブ上部にはめ込んで、ヨークスクリューで固定する。
- (3)残圧計の内部には高圧がかかっているので、表示部の針は顔を近づけないで斜めに見るようにする。
- (4)圧力調整器は、潜水後、ボンベから取り外し、ファーストステージのキャップを外したまま真水に浸け、水中でセカンドステージのパージボタンを押つして、内部まできれいに洗い流す。
- (5)ボンベには、水が浸入することを防ぐため、使用後も1MPa程度の空気を残しておく。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
圧力調整器を洗うときは、ファーストステージにキャップを付けて水が入らないようにします。「キャップを外したまま」水に浸けてはいけません。また、水中でパージボタンを押すのも誤りです。
理由は単純で、どちらも内部に水を入れてしまう操作だからです。ファーストステージの内部は本来ボンベからの高圧空気で満たされる部分で、ここに水が入ると腐食や凍結、作動不良の原因になります。パージボタンはセカンドステージから空気を強制的に流すためのもので、水中で押せば逆に水を吸い込む側に働きます。
正しくは、キャップで塞いだ状態で真水につけ、パージボタンは押さずに外側を洗い流します。
(1)(2)(3)(5)はいずれも正しい記述です。(3)の残圧計を斜めから見るのは、内部が高圧のため破損したときに表示部が飛んで顔面を直撃するのを避けるためです。
スクーバ式のボンベ・圧力調整器の要点
ボンベ材質 クロムモリブデン鋼などのスチールボンベと、アルミ合金のアルミボンベ
内容積・圧力 一般に内容積4〜18L、充塡圧力は約20MPa(150〜200kgf/cm²)程度。
「150〜200MPa」は桁が2桁違う
残圧 使用後も1MPa程度の空気を残す。空にすると水が浸入して内部が錆びる
取付け ファーストステージのヨークをバルブ上部にはめ、ヨークスクリューで固定
残圧計 内部が高圧なので、表示部に顔を近づけず斜めから見る。
破損したときに顔面を直撃しないようにするため
洗浄 ファーストステージにはキャップ(ダストキャップ)を付けて水の浸入を
防いだうえで真水につける。水中でパージボタンを押してはいけない
出典:スクーバ式潜水器の一般的な構造と取扱い
潜水士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

