人体の循環器系に関し、誤っているものは次のうちどれか。…

高気圧障害 第22問

人体の循環器系に関し、誤っているものは次のうちどれか。

正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。 血液が大動脈を通って全身へ送り出されるのは、右心室からではなく左心室からです。 全身へ血液を送り出すのは「左心室」です。 心臓の4つの部屋は、次のように役割が分かれています。 右心房 全身から戻った血液を受け取る 右心室 その血液を肺へ送る 左心房 肺から戻った血液を受け取る 左心室 その血液を全身へ送り出す 心房は「受け取る部屋」、心室は「送り出す部屋」です。したがって大動脈につながるのは心房ではなく心室であり、全身へ向かうのは左側なので左心室になります。 左心室の壁がとりわけ厚いのも、全身へ血液を押し出す強い圧力を生む必要があるからです。 右心室から出るのは肺動脈で、行き先は肺です。(2)で「肺動脈を通って肺に送られ」と正しく述べられているので、同じ右心室から大動脈も出ているとすると矛盾します。 (4)の卵円孔開存についても押さえておいてください。通常、静脈側にできた小さな気泡は肺の毛細血管でこし取られます。ところが左右の心房が通じていると、気泡が肺を通らずに動脈側へ抜けてしまい、脳などへ運ばれて減圧障害を起こします。 血液循環の経路 体の各組織 →(二酸化炭素を受け取る) → 毛細血管 → 静脈 → 大静脈 → 右心房 → 右心室 → 肺動脈 → 肺(ガス交換)→ 肺静脈 → 左心房 → 左心室 → 大動脈 → 体の各組織 全身へ送り出すのは「左心室」から。 「右心室から大動脈」「左心房から大動脈」はどちらも誤り 紛らわしい点 肺動脈 心臓から肺へ向かう。中を流れるのは静脈血(二酸化炭素が多い) 肺静脈 肺から心臓へ戻る。中を流れるのは動脈血(酸素が多い) → 動脈・静脈は「心臓から出るか戻るか」で決まる。血液の性質ではない 冠動脈 大動脈の根元から出て心臓の表面を取り巻き、心筋に酸素と栄養を送る 卵円孔開存 左右の心房の間が通じたままになっている状態。 本来は肺でこし取られるはずの気泡が、静脈側から動脈側へ 直接抜けてしまうため、減圧障害を起こすおそれがある 出典:人体の循環器系に関する一般的な医学的知見

潜水士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

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