ヘルメット式潜水による潜水作業者に空気圧縮機を用いて送気し、最高深度30mまで潜水させる場合に、最小限必要な予備空気槽の…
関係法令 第31問
ヘルメット式潜水による潜水作業者に空気圧縮機を用いて送気し、最高深度30mまで潜水させる場合に、最小限必要な予備空気槽の内容積V(L)に最も近いものは、法令上、次のうちどれか。ただし、イ又はロのうち適切な式を用いて算定すること。なお、Dは最高の潜水深度(m)であり、Pは予備空気槽内の空気圧力で0.7MPa(ゲージ圧力)とする。40(0.03D+0.4)イV=P60(0.03D+0.4)ロV=P
- (1)60L
- (2)80L
- (3)100L
- (4)120L
- (5)140L
正答 (4)
正答は (4)。約120Lです。
ヘルメット式なので、係数60の式(ロ)を使います。
V = 60(0.03D + 0.4) / P
= 60(0.03×30 + 0.4) / 0.7
= 60(0.9 + 0.4) / 0.7
= 60 × 1.3 / 0.7
= 78 / 0.7 = 111.4L
選択肢の中で最も近いのは120Lです。
式の選び方が唯一の判断どころです。ヘルメット式は60、それ以外(全面マスク式など)は40を使います。この60と40は送気量の規定(第28条)と同じ数字で、圧力調整器を使わないヘルメット式は毎分60L以上、圧力調整器を使う方式は毎分40L以上と定められています。空気を多く使う方式ほど予備も多く要る、という当たり前の対応です。
空気槽(高気圧則第8条)
設置 空気圧縮機で送気するときは、潜水業務従事者ごとに
「送気を調節するための空気槽」と「予備空気槽」を設ける
圧力 予備空気槽内の空気の圧力は、常時、
最高の潜水深度における圧力の1.5倍以上(第2項第1号)
内容積 厚生労働大臣が定める方法で計算した値以上(第2項第2号)
省略 送気調節用の空気槽が予備空気槽の基準を満たすとき、または
基準に適合する予備ボンベを携行させるときは、予備空気槽は不要(第3項)
内容積の計算式(Dは最高の潜水深度[m]、Pは予備空気槽内の圧力[MPa])
ヘルメット式 V = 60(0.03D+0.4) / P
ヘルメット式以外 V = 40(0.03D+0.4) / P
(全面マスク式など)
係数の60と40は、送気量の規定(第28条)と対応しています。
圧力調整器を使わないヘルメット式は毎分60L以上、
圧力調整器を使う方式は毎分40L以上。ここが揃っていると覚えやすくなります。
出典:高気圧作業安全衛生規則 第8条第2項第2号、第28条
潜水士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

