気体の性質に関し、正しいものは次のうちどれか。…

潜水業務 第3問

気体の性質に関し、正しいものは次のうちどれか。

正答 (2)
正答は (2)。これが正しい記述です。 窒素は常温・常圧では化学的に安定した不活性ガスですが、高圧下では麻酔作用を示します。これが窒素酔いです。 空気の約78%を占める窒素は、地上では何の作用も示しません。ところが水深30mを超えるあたりから分圧が高くなり、神経細胞の膜に溶け込んで麻酔のように働きます。判断力が鈍り、酒に酔ったような状態になります。 他の選択肢の誤りは次のとおりです。 (1) ヘリウムは密度が極めて「小さい」気体です。大きいのではありません (3) 空気中の二酸化炭素は約0.03〜0.04%です。0.3%は一桁多い (4) 酸素濃度が高いほど良い、ということはありません。高分圧では酸素中毒を起こします (5) 一酸化炭素は無臭です。異臭がないからこそ気づけず危険なのです 潜水で扱う気体の性質 酸素 無色・無臭。生命維持に不可欠だが、濃度が高ければ良いわけではない。 高分圧では酸素中毒を起こす。 分類は「支燃性(助燃性)」であって可燃性ではない。 自分は燃えず、他のものが燃えるのを助ける 窒素 無色・無臭。常温・常圧では化学的に安定した不活性ガス。 ただし高圧下では麻酔作用があり、窒素酔いを起こす 二酸化炭素 無色・無臭。空気中には約0.03〜0.04%。 「約0.3%」は一桁多い 一酸化炭素 無色・無臭の有毒ガス。不完全燃焼で生じる。 無臭なので気づけないことが最大の危険。 ヘモグロビンと強く結合して酸素の運搬を妨げる ヘリウム 無色・無臭。密度が極めて「小さい」。 化学的に安定で麻酔作用がほとんどなく、呼吸抵抗も少ないため 深海潜水で窒素の代わりに使われる 空気の組成 窒素 約78%、酸素 約21%、二酸化炭素その他 約1% 【法則】 ヘンリーの法則 溶解度の小さい気体が一定量の液体に溶けるとき、 温度が一定なら溶ける質量はその気体の分圧に比例する 拡散 異種の気体が薄い透過膜を隔てて接すると、 分圧が平衡になるまで拡散浸透が進む 出典:潜水業務で扱う気体の一般的性質

潜水士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

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