潜水の種類及び方式に関し、誤っているものは次のうちどれか。…
潜水業務 第6問
潜水の種類及び方式に関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)送気式潜水は、一般に、船上のコンプレッサーなどによって送気を行う潜水で、比較的長時間の水中作業が可能である。
- (2)ヘルメット式潜水器は、金属製のヘルメットとゴム製の潜水服により構成され、その操作には熟練を要し、呼吸ガスの消費量が多い。
- (3)全面マスク式潜水は、レギュレーターを介して送気する定量送気式の潜水である。
- (4)スクーバ式潜水では、潜水者は直接人体に水圧を受けるが、このような潜水方式を軟式潜水という。
- (5)自給気式潜水で一般的に使用されている潜水器は、開放回路型スクーバ式潜水器である。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
全面マスク式潜水は定量送気式ではなく応需送気式(デマンド式)です。
レギュレーターを介するという記述が手がかりになります。レギュレーター(デマンド弁)は、潜水者が息を吸ったときにだけ弁が開いて必要な量を送る仕組みです。常に一定量を流し続ける定量送気式とは、まさに逆の考え方です。「レギュレーターを介して」と「定量送気式」は両立しません。
定量送気式はヘルメット式のほうです。ヘルメット内に常時空気を流し続け、余りは排気弁から出します。だから消費量が多くなります。
(1)(2)(4)(5)はいずれも正しい記述です。
潜水の種類と方式 ─ 分類の枠を取り違えさせる出題が多い
【水圧を受けるかどうか】
軟式潜水 潜水者が潜水深度に応じた水圧を直接受ける。
さらに送気方法により 送気式 と 自給気式 に分かれる
硬式潜水 耐圧殻の中にいて水圧を直接受けない。
大気圧潜水服や潜水艇など
→ 「水圧を直接受けて…送気式と自給気式に分類される」のは軟式潜水。
これを硬式潜水の説明として出すのが定番の誤り
【送気の仕方】
定量送気式 常時連続して送り続ける … ヘルメット式
呼吸の有無にかかわらず流れるので消費量が多い(毎分60L以上)
応需送気式 吸ったときだけ必要量を送る(デマンド式)
… 全面マスク式、スクーバ式(毎分40L以上)
→ 「全面マスク式は定量送気式」は誤り。応需送気式です
→ 「ヘルメット式は応需送気式」も誤り。定量送気式です
【自給気式(スクーバ)】
一般的なのは 開放回路型。吐いた息をそのまま水中へ排出する
閉鎖回路型(リブリーザー)は特殊な用途で、一般的ではない
【ヘルメット式の特徴】
金属製ヘルメットとゴム製潜水服。操作に熟練を要する。
浮力の調整が難しく、呼吸ガスの消費量も多い。
「操作は比較的簡単」「複雑な浮力調整が必要ない」は誤り
出典:潜水方式の一般的な分類
潜水士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

