入水及び潜降の方法に関し、誤っているものは次のうちどれか。…
送気、潜降及び浮上 第14問
入水及び潜降の方法に関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)スクーバ式潜水で、小型の船舶やボートの船縁に内側を向いて座り、後方べりに回転しながら行う入水の方法をバックロール法という。
- (2)ステップイン法(ジャイアントストライド法)による入水では、入水後もしばらく足を開いたままにすると、姿勢を早く安定させることができる。
- (3)潮流がある場合には、潮流によってさがり綱(潜降索)から引き離されないよう、潮が流れてくる方向に背を向けるようにするとよい。
- (4)潜水深度が深い場合や長時間の減圧が必要な場合は、潜水ステージや潜水ベルを用いる。
- (5)潜水ステージを使用する場合には、さがり綱(潜降索)をガイドとして、ウィンチを使って作業位置まで降ろされる。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
ステップイン法(ジャイアントストライド法)では、足を開いて着水したあと、すぐに足を閉じます。開いたままにするのではありません。
この方法は、大股で一歩踏み出すように入水するものです。着水の瞬間に足を前後に開いているのは、水面をとらえて沈み込みすぎないようにするためです。そして着水直後に足を閉じることでさらに水を挟んで押さえ、浮き上がって姿勢を安定させます。開いたままでは、この制動が効きません。
(1)のバックロール法は、船縁に内側を向いて座り、後方へ回転しながら入水する方法です。小型船では立ち上がると不安定なため、座ったまま入れるこの方法が使われます。
(3)(4)(5)も適切な記述です。
潜降の要点
さがり綱 熟練者であっても必ず使う。法令上の義務であり、
「排気弁の調節のみで潜降してよい」という例外はない
(高気圧則第33条第1項)
手順 潜水はしごで頭部まで沈み、潜水器の状態を確認してから潜降する
さがり綱は両足の間に挟み、片手でつかんで徐々に降りる
耳抜き 痛みを感じたら、さがり綱につかまって停止し、
あごを動かす、鼻をつまむなどして圧平衡をとる
送気ホース 腕に1回転だけ巻きつけ、突発的な力が直接潜水器に及ばないようにする
信号索 受信者は、受けた信号と同じ信号を必ず送り返して確認する
スクーバの入水・潜降
バックロール法 船縁に内側を向いて座り、後方へ回転しながら入水
ステップイン法 足を開いて着水し、着水後は足を閉じる
(ジャイアントストライド法)開いたままにするのではない
レギュレーター マウスピースに空気を吹き込み、低圧室とマウスピース内の
水を押し出してから呼吸を始める
BC インフレーターを肩より上に上げ、排気ボタンを押して
空気を抜き、潜降を始める。給気ボタンではない
出典:入水・潜降の標準的な手順
潜水士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

