スクーバ式潜水に用いられるボンベ、圧力調整器(レギュレーター)などに関し、誤っているものは次のうちどれか。…
送気、潜降及び浮上 第18問
スクーバ式潜水に用いられるボンベ、圧力調整器(レギュレーター)などに関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)スクーバ式潜水で用いるボンベは、一般に、内容積4~18Lで、圧力150~200MPaの高圧空気が充塡されている。
- (2)ボンベには、水が浸入することを防ぐため、使用後も1MPa程度の空気を残しておく。
- (3)ボンベへの圧力調整器の取付けは、ファーストステージ(第1段減圧部)のヨークをボンベのバルブ上部にはめ込んで、ヨークスクリューで固定する。
- (4)残圧計の内部には高圧がかかっているので、表示部の針は顔を近づけないで斜めに見るようにする。
- (5)ボンベには、クロムモリブデン鋼などの鋼合金で製造されたスチールボンベと、アルミ合金で製造されたアルミボンベがある。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。単位の桁が違います。
スクーバ式のボンベの充塡圧力は、一般に約20MPaです。「150〜200MPa」ではありません。
150〜200 という数字自体は見覚えのあるもので、これはkgf/cm²(重量キログラム毎平方センチメートル)で表したときの値です。1MPa ≒ 10kgf/cm² なので、150〜200kgf/cm² は 15〜20MPa になります。単位だけをMPaに差し替えると、10倍どころか実際には桁違いのとんでもない圧力になります。
感覚を掴んでおくと間違えません。水深10mで約0.1MPaです。200MPaは水深2万mに相当する圧力で、地球上のどの海よりも深い計算になります。
(2)〜(5)はいずれも正しい記述です。(2)の「1MPa程度の空気を残す」のは、空にするとバルブから水が浸入してボンベ内部が錆びるためです。
スクーバ式のボンベ・圧力調整器の要点
ボンベ材質 クロムモリブデン鋼などのスチールボンベと、アルミ合金のアルミボンベ
内容積・圧力 一般に内容積4〜18L、充塡圧力は約20MPa(150〜200kgf/cm²)程度。
「150〜200MPa」は桁が2桁違う
残圧 使用後も1MPa程度の空気を残す。空にすると水が浸入して内部が錆びる
取付け ファーストステージのヨークをバルブ上部にはめ、ヨークスクリューで固定
残圧計 内部が高圧なので、表示部に顔を近づけず斜めから見る。
破損したときに顔面を直撃しないようにするため
洗浄 ファーストステージにはキャップ(ダストキャップ)を付けて水の浸入を
防いだうえで真水につける。水中でパージボタンを押してはいけない
出典:スクーバ式潜水器の一般的な構造と取扱い
潜水士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

