人体の神経系に関し、誤っているものは次のうちどれか。…
高気圧障害 第23問
人体の神経系に関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)末梢神経は、体性神経と自律神経に分類される。しょう
- (2)脳神経は、脳から直接出る12対の末梢神経である。
- (3)自律神経は、交感神経と副交感神経に分類される。
- (4)交感神経は主として夜になると働きが活発になり、副交感神経は昼になると働きが活発になる。
- (5)人体の機能は、交感神経と副交感神経の二重支配による調節と平衡の上に成り立っている。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。昼夜が逆です。
交感神経は「昼」に活発になり、副交感神経は「夜」に活発になります。
交感神経は、体を活動状態に持っていく神経です。心拍を速め、血管を収縮させ、瞳孔を開く。危険に対して戦うか逃げるかという場面で働く仕組みなので、活動する昼に優位になります。
副交感神経は逆に、体を休ませる神経です。心拍を遅くし、消化を促す。休息と回復の時間である夜に優位になります。
食後に眠くなるのは、消化のために副交感神経が優位になるからです。こうした身近な例で向きを確かめられます。
(1)(2)(3)(5)はいずれも正しい記述です。
神経系の分類
神経系
├ 中枢神経系 …… 脳、脊髄
└ 末梢神経系
├ 体性神経 …… 感覚神経(情報を中枢へ)+ 運動神経(命令を筋へ)
└ 自律神経 …… 交感神経 + 副交感神経
→ 「体性神経は交感神経と副交感神経から成る」は誤り。それは自律神経
→ 感覚も運動も「どちらも体性神経」。片方を自律神経とする選択肢は誤り
交感神経と副交感神経
交感神経 昼に活発。活動・緊張のときに働く(心拍増、血管収縮)
副交感神経 夜に活発。休息・消化のときに働く(心拍減、消化促進)
→ 昼夜を逆にした出題がある。「戦うか逃げるか」が交感神経と覚える
各臓器に双方が分布し、相反する作用で釣り合いをとっている(二重支配)
脳の各部
大脳 外側の皮質と内側の髄質。皮質に運動・感覚・記憶などの中枢
小脳 随意運動や平衡機能の調整。侵されると運動失調
延髄 呼吸中枢など生命維持に不可欠な中枢
脳神経 脳から直接出る12対の末梢神経
出典:人体の神経系に関する一般的な医学的知見
潜水士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

