スクーバ式潜水及び全面マスク式潜水に用いられるボンベ、圧力調整器(レギュレーター)などに関し、誤っているものは次のうちど…
送気、潜降及び浮上 第18問
スクーバ式潜水及び全面マスク式潜水に用いられるボンベ、圧力調整器(レギュレーター)などに関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)ボンベに空気を充塡するときは、一酸化炭素や油分が混入しないようにし、また、湿気を含んだ空気は充塡しないようにする。
- (2)全面マスク式潜水で用いる圧力調整器は、高圧空気を10MPa(ゲージ圧力)前後に減圧するファーストステージと、更に潜水深度の圧力まで減圧するセカンドステージから構成される。
- (3)スクーバ式潜水で用いるボンベは、一般に、内容積が10~14Lで、最高充塡圧力が19.6MPa(ゲージ圧力)である。
- (4)スクーバ式潜水で用いる圧力調整器は、潜水前に、マウスピースをくわえて呼吸し、異常のないことを確認する。
- (5)全面マスク式潜水器のマスク内には、口と鼻を覆う口鼻マスクが取り付けられており、潜水者はこの口鼻マスクを介して給気を受ける。
正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。
ファーストステージが減圧する先は「10MPa前後」ではなく1MPa前後です。
圧力調整器は2段階で圧力を落とします。
ファーストステージ ボンベの約20MPa → 1MPa前後
セカンドステージ 1MPa前後 → その水深の圧力(呼吸できる圧力)
10MPaではボンベの圧力の半分程度しか下がっておらず、とても口にくわえて呼吸できる圧力ではありません。セカンドステージ1段で水深の圧力まで落とすのも無理があります。だから2段に分けているわけで、1段目で大きく落としておく必要があります。
(1)(3)(4)(5)はいずれも正しい記述です。(1)で湿気を含んだ空気を充塡しないのは、ボンベ内部が錆びるためです。
スクーバのボンベ・圧力調整器の数値
内容積 一般に10〜14L
最高充塡圧力 19.6MPa(ゲージ圧力)= 200kgf/cm²
塗色 空気専用ボンベは表面積の2分の1以上がねずみ色
保管 終業後は水洗いし、内部に1MPa程度の空気を残す。
空にすると水が浸入して内部が錆びる
圧力調整器 ファーストステージ:高圧空気を1MPa前後に減圧
セカンドステージ:さらに潜水深度の圧力まで減圧
残圧計 ファーストステージからボンベの高圧空気がホースで送られる
洗浄 ファーストステージにキャップを付けて水の浸入を防ぎ、真水につける。
水中でパージボタンを押してはいけない
出典:スクーバ式・全面マスク式潜水器の一般的な構造
潜水士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

