潜水業務に使用する装備又は器具に関し、正しいものは次のうちどれか。…
送気、潜降及び浮上 第20問
潜水業務に使用する装備又は器具に関し、正しいものは次のうちどれか。
- (1)BCは、これに備えられた液化炭酸ガスボンベから入れるガスにより、浮力を得るものである。
- (2)救命胴衣は、引き金を引くと圧力調整器の第1段減圧部から高圧空気が出て、膨張するようになっている。
- (3)ウエットスーツはスポンジ状のゴム生地を材料として作られており、生地内の多数の気泡により保温性を高められているため、水深が深くなると水圧によって気泡が収縮し、保温効果が低下する。
- (4)スクーバ式潜水用ウエットスーツには、レギュレーターから空気を入れる給気弁とスーツ内の余剰空気を排出する排気弁が付いている。
- (5)ヘルメット式潜水の場合、ヘルメット及び潜水服に重量があるので、潜水靴は、できるだけ軽量のものを使用する。
正答 (3)
正答は (3)。これが正しい記述です。
ウエットスーツはスポンジ状のゴム生地でできており、生地内に無数の気泡を含んでいます。この気泡が断熱材として働き、保温します。
ところが水深が深くなると水圧で気泡が押しつぶされます。ボイルの法則どおり、水深10mで体積は約1/2、20mで約1/3になります。気泡が縮めば断熱層も薄くなるので、保温効果は落ちます。同時にスーツの厚みが減るぶん浮力も失われます。
深い潜水や長時間の作業でドライスーツが選ばれるのは、この性質を避けるためでもあります。
他の選択肢の誤りは次のとおりです。
(1) BCはボンベからの空気で浮力を得ます。液化炭酸ガスではありません
(2) 救命胴衣は専用の小型ボンベで膨張します。圧力調整器の第1段減圧部から取るのではありません
(4) 給気弁・排気弁が付くのはドライスーツです
(5) ヘルメット式の潜水靴は重量のあるものを使います
潜水業務の器具の要点
足ヒレ 爪先だけ差し込み踵をストラップで固定する方式 → オープンヒールタイプ
足全体を包む方式 → フルフィットタイプ
ウエットスーツ スポンジ状のゴム生地。生地内の気泡で保温する。
水深が深くなると水圧で気泡が収縮し、保温効果が落ちる。
給気弁・排気弁は付かない。ブーツとも一体ではない
ドライスーツ 給気弁と排気弁が付く。ブーツと一体で潜水靴を必要としない
BC ボンベからの空気を入れて浮力を調節する。
液化炭酸ガスではない
救命胴衣 液化炭酸ガス又は空気の小型ボンベを備え、引金を引くと膨張する。
圧力調整器の第1段減圧部から空気を取るのではない
潜水靴 ヘルメット式では重量のあるものを使う。着底作業のため
さがり綱 太さ1〜2cm程度、3mごとに水深のマーク(高気圧則第33条第2項)
水中ナイフ 漁網などに絡まれたときの脱出用
出典:潜水器具の一般的な構造と用途
潜水士 2024年下半期実施分(2025年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

