潜水の種類及び方式に関し、誤っているものは次のうちどれか。…
潜水業務 第6問
潜水の種類及び方式に関し、誤っているものは次のうちどれか。
- (1)自給気式潜水で一般的に使用されている潜水器は、開放回路型スクーバ式潜水器である。
- (2)スクーバ式潜水は、軟式潜水であり、潜水者は直接人体に水圧を受ける。
- (3)全面マスク式潜水は、スクーバ式潜水と比べ、長時間の潜水作業が可能である。
- (4)全面マスク式潜水は、船上のコンプレッサーなどによって送気を行う潜水で、潜水者がボンベを携行することはない。
- (5)ヘルメット式潜水は、常時、連続的に潜水者に送気が行われる定量送気式の潜水方式である。
正答 (4)
正答は (4)。これが誤りです。
全面マスク式潜水でも、潜水者がボンベを携行することがあります。「携行することはない」と言い切るのが誤りです。
全面マスク式は確かに船上から送気を受ける送気式ですが、送気が絶たれたときに何も手立てがないままでは危険です。そのため非常用として小型のボンベを携行することがあります。
条文にも、送気式潜水で「潜水作業者に携行させたボンベを除く」という但し書きが繰り返し出てきます(高気圧則第34条、第36条、第37条など)。送気式でもボンベを携行する場合があることが前提になっている表現です。
(1)(2)(3)(5)はいずれも正しい記述です。(3)の「スクーバより長時間可能」は、船上から送気を受け続けられるためです。スクーバはボンベの容量で時間が決まってしまいます。
潜水の種類と方式 ─ 分類の枠を取り違えさせる出題が多い
【水圧を受けるかどうか】
軟式潜水 潜水者が潜水深度に応じた水圧を直接受ける。
さらに送気方法により 送気式 と 自給気式 に分かれる
硬式潜水 耐圧殻の中にいて水圧を直接受けない。
大気圧潜水服や潜水艇など
→ 「水圧を直接受けて…送気式と自給気式に分類される」のは軟式潜水。
これを硬式潜水の説明として出すのが定番の誤り
【送気の仕方】
定量送気式 常時連続して送り続ける … ヘルメット式
呼吸の有無にかかわらず流れるので消費量が多い(毎分60L以上)
応需送気式 吸ったときだけ必要量を送る(デマンド式)
… 全面マスク式、スクーバ式(毎分40L以上)
→ 「全面マスク式は定量送気式」は誤り。応需送気式です
→ 「ヘルメット式は応需送気式」も誤り。定量送気式です
【自給気式(スクーバ)】
一般的なのは 開放回路型。吐いた息をそのまま水中へ排出する
閉鎖回路型(リブリーザー)は特殊な用途で、一般的ではない
【ヘルメット式の特徴】
金属製ヘルメットとゴム製潜水服。操作に熟練を要する。
浮力の調整が難しく、呼吸ガスの消費量も多い。
「操作は比較的簡単」「複雑な浮力調整が必要ない」は誤り
出典:潜水方式の一般的な分類
潜水士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

