潜水業務の危険性に関し、誤っているものは次のうちどれか。…
潜水業務 第7問
潜水業務の危険性に関し、誤っているものは次のうちどれか。

- (1)海中の生物による危険性としては、タコ、ウツボなどによりかまれること、ガンガゼ、ゴンズイなどにより刺されることなどがある。
- (2)潮流の速い水域でスクーバ式潜水により潜水作業を行うときは、命綱を使用する。
- (3)潜水作業中、海上衝突を予防するため、潜水作業船に下の図に示す様式の国際信号書A旗板を掲揚する。青色白色
- (4)水中での溶接・溶断作業では、ガス爆発や感電の危険がある。
- (5)水中作業による事故には、潜水ホースが潜水作業船のスクリューへ接触したり、巻き込まれることなどがある。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。図の青と白が左右逆になっています。
国際信号書A旗は、旗竿側(左)が白、外側(右)が青です。図では青が旗竿側に描かれており、実際とは逆です。
A旗は「本船は潜水夫をおろしている。微速で十分避けよ」という意味を持ち、潜水作業中であることを周囲の船に知らせる旗です。外側が燕の尾のように二股に切れ込んだ燕尾形をしています。
この旗は潜水者の命を守るものです。掲げていなければ、他の船が近づいてスクリューで送気ホースを切断する事故につながります。(5)で挙げられている危険が、まさにそれです。
(1)(2)(4)(5)はいずれも正しい記述です。(4)の水中溶接でのガス爆発は、水の電気分解で生じた水素と酸素がたまって起こるもので、水中だから安全ということはありません。
国際信号書A旗(アルファ旗)
意味 「本船は潜水夫をおろしている。微速で十分避けよ」
潜水作業中であることを他の船に知らせ、海上衝突を防ぐための旗
形状 旗竿側(左)が白、外側(右)が青。外側は燕(つばめ)の尾のように
二股に切れ込んだ形(燕尾形)
→ 青と白を左右逆に描いた図が出題されます。白が旗竿側です
潜水業務の危険性
潮流の抵抗 スクーバ式 < 全面マスク式 < ヘルメット式
装備が大きいほど流れを受ける
海中生物 かみ傷 … タコ、ウツボ
刺し傷 … ガンガゼ、ゴンズイ、イモガイ類
切り傷 … サンゴ、フジツボ
→ かみ傷と刺し傷を入れ替える出題が多い
視界 視界が悪いほど危険性は「高い」。
生物の接近に気づけず、退避も遅れる
溶接・溶断 水中でもガス爆発の危険がある。
水の電気分解で水素と酸素が発生し、たまると爆発する。
加えて感電の危険もある。「水中だからガス爆発はない」は誤り
スクリュー 送気ホースの接触・巻き込みは重大事故につながる
出典:国際信号書、潜水業務における危険の一般的な知見
潜水士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

