潜水業務に用いるコンプレッサーに関し、誤っているものは次のうちどれか。…

送気、潜降及び浮上 第11問

潜水業務に用いるコンプレッサーに関し、誤っているものは次のうちどれか。

正答 (2)
正答は (2)。これが誤りです。 移動式コンプレッサーは、空気槽を分離するのではなく、コンプレッサー・空気槽・原動機を一体型に組み合わせたものです。重量100kg程度で小型・軽量という点は合っていますが、「空気槽を分離式とすることにより」という理由付けが誤りです。 この論点では、選択肢の文がほぼ同じで「一体型」か「分離式」かだけが入れ替わります。移動式=一体型、と覚えておけば即座に判断できます。 (3)の「圧縮効率は圧力の上昇に伴い低下する」は正しい記述です。別の回ではここを「増加する」に変えて誤りにしてきます。 圧縮効率が下がる理由は、往復式(レシプロ)圧縮機の構造にあります。 ピストンが上死点まで来ても、シリンダー頂部にはわずかな隙間(すきま容積)が残ります。ここに 高圧の空気が残ったまま吸入行程に移ると、その空気がまず膨張してしまい、その分だけ新しい外気を吸い込めません。吐出圧が高いほど残留空気の膨張量は大きくなるので、実際に押し出せる空気の割合は減っていきます。 加えて、圧力が高いほど圧縮による温度上昇が大きくなり、弁やピストンリングからの漏れも増えます。これらも効率を下げる方向に働きます。 「高い圧力をかけるほど効率よく空気を送れる」というのは直感に反しないようでいて、実際は逆です。ここが繰り返し問われています。 潜水業務用コンプレッサーの要点 構造 原動機で駆動し、ピストンを往復させてシリンダー内の空気を圧縮する 固定式 潜水作業船に設置される場合が多い。空気取入口は機関室の外に置く (機関室内では排気ガスを吸い込むおそれがあるため) 移動式 コンプレッサー・空気槽・原動機を組み合わせた一体型。 重量100kg程度で小型・軽量 …「分離式」は誤り 補機 大出力の主機を備える潜水作業船では、コンプレッサー専用の 原動機(補機)を設置して駆動するものが多い ストレーナー 吸入する外気をろ過し、ゴミの侵入を防ぐ 予備空気槽 故障などの事故に備えて空気を蓄えておく 圧縮効率 圧力の上昇に伴って低下する …「増加する」は誤り 高圧コンプレッサー スクーバのボンベ充塡用。最高充塡圧力は一般に約20MPa、 約30MPaの機種もある 出典:潜水業務に用いる送気設備の一般的な構造と特性

潜水士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

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