潜水業務の危険性に関し、正しいものは次のうちどれか。…
潜水業務 第7問
潜水業務の危険性に関し、正しいものは次のうちどれか。

- (1)潮流のある場所における水中作業で潜水者が潮流によって受ける抵抗は、スクーバ式潜水が最も小さく、全面マスク式潜水、ヘルメット式潜水の順に大きくなる。
- (2)水中での溶接・溶断作業では、空気がないのでガス爆発の危険はないが、水は空気よりも電気をよく通すので感電する危険がある。
- (3)視界の良いときより、海水が濁って視界の悪いときの方が、サメやシャチのような海の生物による危険性が低い。
- (4)海中の生物による危険には、サンゴ、フジツボなどによる切り傷、タコ、ウツボなどによる刺し傷のほか、イモガイ類、ガンガゼなどによるかみ傷がある。
- (5)潜水作業中、海上衝突を予防するため、潜水作業船に下の図に示す国際信
正答 (1)
正答は (1)。これが正しい記述です。
潮流によって受ける抵抗は、スクーバ式が最も小さく、全面マスク式、ヘルメット式の順に大きくなります。
装備の大きさの順そのものです。スクーバ式は身軽で、船とつながるホースもありません。ヘルメット式は大きな金属ヘルメットとゴム製潜水服をまとい、送気ホースと信号索が船から伸びているため、水を受ける面積が最も大きくなります。
他の選択肢の誤りは次のとおりです。
(2) 水中でもガス爆発の危険があります。水の電気分解で水素と酸素が発生し、閉鎖的な場所にたまると爆発します。「空気がないから安全」ではありません
(3) 視界が悪いほうが危険性は高くなります。生物の接近に気づけず、退避も遅れるためです
(4) かみ傷と刺し傷が入れ替わっています。タコ・ウツボは「かみ傷」、イモガイ類・ガンガゼは「刺し傷」です
(5) A旗の図が誤りです。旗竿側が白、外側が青です
潜水業務の危険性
潮流の抵抗 スクーバ式 < 全面マスク式 < ヘルメット式
装備が大きいほど流れを受ける
海中生物 かみ傷 … タコ、ウツボ
刺し傷 … ガンガゼ、ゴンズイ、イモガイ類
切り傷 … サンゴ、フジツボ
→ かみ傷と刺し傷を入れ替える出題が多い
視界 視界が悪いほど危険性は「高い」。
生物の接近に気づけず、退避も遅れる
溶接・溶断 水中でもガス爆発の危険がある。
水の電気分解で水素と酸素が発生し、たまると爆発する。
加えて感電の危険もある。「水中だからガス爆発はない」は誤り
スクリュー 送気ホースの接触・巻き込みは重大事故につながる
国際信号書A旗(アルファ旗)
意味 「本船は潜水夫をおろしている。微速で十分避けよ」
潜水作業中であることを他の船に知らせ、海上衝突を防ぐための旗
形状 旗竿側(左)が白、外側(右)が青。外側は燕(つばめ)の尾のように
二股に切れ込んだ形(燕尾形)
→ 青と白を左右逆に描いた図が出題されます。白が旗竿側です
出典:潜水業務における危険の一般的な知見
潜水士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

