全面マスク式潜水で空気圧縮機により送気し、最高深度20mの潜水業務を行う場合、潜水業務従事者ごとに設ける予備空気槽の内容…
関係法令 第31問
全面マスク式潜水で空気圧縮機により送気し、最高深度20mの潜水業務を行う場合、潜水業務従事者ごとに設ける予備空気槽の内容積V(L)として最小限必要な値に最も近いものは、法令上、(1)~(5)のうちどれか。ただし、イ又はロのうち適切な式を用いて算定すること。なお、Dは最高の潜水深度(m)であり、Pは予備空気槽内の空気圧力で0.7MPa(ゲージ圧力)とする。イ V =P40(0.03D+0.4)ロ V =P60(0.03D+0.4)
- (1)58 L
- (2)65 L
- (3)75 L
- (4)86 L
- (5)112 L潜水 17/21
正答 (1)
正答は (1)。約58Lです。
全面マスク式はヘルメット式ではないので、係数40の式(イ)を使います。
V = 40(0.03D + 0.4) / P
= 40(0.03×20 + 0.4) / 0.7
= 40(0.6 + 0.4) / 0.7
= 40 × 1.0 / 0.7 = 57.1L
最も近いのは58Lです。
60の式を使うと 60/0.7 = 85.7L となり、選択肢(4)の86Lに引っかかります。式を取り違えたときの値が必ず選択肢に置かれているので、計算より先に「ヘルメット式かどうか」を確かめてください。
空気槽(高気圧則第8条)
設置 空気圧縮機で送気するときは、潜水業務従事者ごとに
「送気を調節するための空気槽」と「予備空気槽」を設ける
圧力 予備空気槽内の空気の圧力は、常時、
最高の潜水深度における圧力の1.5倍以上(第2項第1号)
内容積 厚生労働大臣が定める方法で計算した値以上(第2項第2号)
省略 送気調節用の空気槽が予備空気槽の基準を満たすとき、または
基準に適合する予備ボンベを携行させるときは、予備空気槽は不要(第3項)
内容積の計算式(Dは最高の潜水深度[m]、Pは予備空気槽内の圧力[MPa])
ヘルメット式 V = 60(0.03D+0.4) / P
ヘルメット式以外 V = 40(0.03D+0.4) / P
(全面マスク式など)
係数の60と40は、送気量の規定(第28条)と対応しています。
圧力調整器を使わないヘルメット式は毎分60L以上、
圧力調整器を使う方式は毎分40L以上。ここが揃っていると覚えやすくなります。
出典:高気圧作業安全衛生規則 第8条第2項第2号、第28条
潜水士 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)

