転移揚力に関する記述で正しいものはどれか。…
航空工学(回転翼) 第8問
転移揚力に関する記述で正しいものはどれか。
- (1)ホバリングから増速していく過程で、ロータ・ディスクを通過する空気流に生じる誘導速度の不均一により現れる現象である。
- (2)回転している物体に力を加えた場合、回転方向に約90度遅れた位置で変化が生じる現象のことである。
- (3)ホバリングから増速していく過程で、ロータ・ディスクへの単位時間当たりの流入空気量が増加し、誘導速度が減少することで得られる揚力増加のことである。
- (4)ロータ直径以下の高度でホバリングしている場合に、地面により誘導速度が弱められることで得られる揚力増加のことである。
正答 (3)
正答は (3)。正しいのはこれです。
転移揚力は、ホバリングから増速していく過程で、ロータ・ディスクに単位時間当たりに流れ込む空気の量が増え、同じ推力を得るのに必要な誘導速度(吹き下ろし)が小さくなることで得られる揚力の増加です。ロータの効率が上がるので、同じパワーで大きな揚力が得られます。
【ほかの選択肢】
(1) 増速する過程で、ロータ・ディスクの前側と後ろ側で誘導速度が不均一になって現れるのは、貫流速効果(トランスバース・フロー・エフェクト)です 誤り
(2) 回転している物体に力を加えたとき、回転方向に約90度遅れた位置で変化が現れるのは、ジャイロの歳差(プリセッション)です 誤り
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(4) ロータの直径以下の高さでホバリングしているとき、地面によって吹き下ろしが弱められて揚力が増えるのは、地面効果です 誤り
【転移揚力の目安】
対気速度がおよそ15〜25ktで効果が現れるとされます。転移揚力は対気速度で得られるので、風があれば、地面に対して止まったホバリングでも得られます。進入で速度を落として転移揚力を失うと、パワーを足す必要があります。
出典:令和2年1月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問8(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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