フラップの種類に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
航空工学 第1問
フラップの種類に関する説明(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)単純フラップは翼の後縁部をヒンジ止めにして単純に下方へ折り曲げるという簡単な構造のものであり、最大揚力係数をあまり大きくすることはできない。(b)スプリット・フラップは開き下げ翼とも呼ばれ、これを下げるとフラップ周りの流速が速くなり圧力が低下するため、翼上面の気流を引き込んでキャンバを増したことと同じ効果が得られる。(c)ファウラ・フラップは、これを下げるとフラップの前側に翼の上面から下面に通じる隙間をつくり、この隙間を通して翼上面の気流をフラップ下面へ導き、翼後縁部の気流の剥離を防ぐようにしたものである。(d)隙間フラップはフラップの下げ操作に伴って翼の前縁下側に取り付けられたフラップがまず前方へ移動し、その後、翼前縁とフラップ後縁との間に隙間を形成しながら下がっていくものである。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (2)
正答は (2)。(c)は隙間フラップ、(d)はファウラ・フラップを説明する文の入れ替えなので、正しいのは(a)(b)の2つです。
(a)正しい。単純フラップは後縁を下へ折り曲げるだけの構造で、最大揚力係数の増え方は小さいです。(b)正しい。スプリット・フラップ(開き下げ翼)は後縁の下面だけを下に開きます。開いた後ろの圧力が下がって上面の気流を引き込み、キャンバーを増したのと同じ効果が出ます。(c)誤り。下げると前側に上面と下面を結ぶ隙間をつくり、上面の剥離を防ぐのは隙間フラップです。しかも気流は翼の下面から隙間を通ってフラップの上面へ流れるので、「上面の気流を下面へ導く」という向きも逆です。(d)誤り。下げ操作で後縁の下側のフラップがまず後方へ動き、翼の後縁との間に隙間をつくりながら下がるのがファウラ・フラップです。翼面積も増えます。「前縁」「前方」の文は誤りです。
【覚え方】
ファウラは「後ろへ出てから下がる」。翼面積が増えるので揚力の増え方が最も大きいです。
出典:令和2年9月期 航空従事者学科試験 准定期運送用操縦士(飛行機) 航空工学 問1(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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