幼稚園児のJさん(6歳,男性)には,広汎性発達障害(pervasive developmental disorder)が…

発達と老化の理解 第32問

幼稚園児のJさん(6歳,男性)には,広汎性発達障害(pervasive developmental disorder)がある。砂場で砂だんごを作り,きれいに並べることが好きで,毎日,一人で砂だんごを作り続けている。ある日,園児が帰宅した後に,担任が台風に備えて砂場に青いシートをかけておいた。翌朝,登園したJさんが,いつものように砂場に行くと,青いシートがかかっていた。Jさんはパニックになり,その場で泣き続け,なかなか落ち着くことができなかった。担任は,Jさんにどのように対応すればよかったのか,最も適切なものを1 つ選びなさい。

正答 (2)
正答は (2)。最も適切なのはこれです。 広汎性発達障害(現在の自閉スペクトラム症にあたる)のある子どもは、予定や環境の急な変化が苦手で、いつもと違う状況に強い不安を感じやすい特性があります。また、たとえ話や遠回しな表現よりも、具体的でわかりやすい伝え方のほうが理解しやすいとされます。前日のうちに、何が起こり(台風が来る)、その結果どうなるのか(砂場は使えない)を具体的に伝えておけば、Jさんは翌朝の変化を予測して心の準備をすることができます。 【ほかの選択肢】 (1) 「あしたは,台風が来るよ」 事前に伝えてはいますが、砂場がどうなるのかがわからず、Jさんが自分の行動と結びつけることができません 誤り
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(3) 「おだんご屋さんは閉店です」(前日) たとえを使った表現は、意味を正しく受け取りにくいことがあります 誤り (4) その場で「砂場は使えないよ」 変化をその場で知らされると、見通しがもてずに混乱しやすくなります 誤り (5) その場で「おだんご屋さんは閉店です」 その場での告知で、しかもたとえを使っているため、二重にわかりにくくなります 誤り 【見分け方】 自閉スペクトラム症の人への伝え方は「事前に」「具体的に」「短く・肯定的に」が基本です。時期(前日かその場か)と表現(具体的かたとえか)の二つで選択肢を見比べると選びやすくなります。

出典:介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ

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