Aさん(73 歳,男性)は,会社の役員として勤めていたが,3 年前に退職した。地域の老人クラブへの入会を勧められたが拒否…
発達と老化の理解 第33問
Aさん(73 歳,男性)は,会社の役員として勤めていたが,3 年前に退職した。地域の老人クラブへの入会を勧められたが拒否している。毎年,敬老の日に記念品が配布されても,不快感を示して受け取らない。退職後も会社の状況を気にしていて,後輩とときどき連絡をとっている。Aさんは,身体が衰えることに強い不安を感じて,筋力トレーニングを毎日行っている。会社の後輩から,「いつも若々しいですね」と言われることに喜びを感じている。ライチャード(Reichard, S.)による,引退後の男性の5 つの適応タイプのうち,Aさんに相当するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)外罰(憤慨)型
- (2)内罰(自責)型
- (3)円熟(成熟)型
- (4)自己防衛(装甲)型
- (5)ロッキングチェアー(安楽椅子)型
正答 (4)
正答は (4)。適切なのはこれです。
ライチャードは、引退後の男性の老年期への適応を、円熟型・ロッキングチェアー型・自己防衛(装甲)型・外罰(憤慨)型・内罰(自責)型の5つに分けました。自己防衛型は、老いることへの不安を打ち消すように、仕事や活動を続けて若さを保とうとするタイプです。Aさんは、老人クラブへの入会や敬老の日の記念品を拒み、身体が衰えることに強い不安を感じて毎日筋力トレーニングを続け、「若々しい」と言われることに喜びを感じています。これは自己防衛型の特徴に当てはまります。
【ほかの選択肢】
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(1) 外罰(憤慨)型 自分の老いや失敗を他人や社会のせいにして、怒りや敵意を向けるタイプです。Aさんに他人を責める様子はありません 誤り
(2) 内罰(自責)型 自分の人生を失敗だったと考え、自分を責めて悲観的になるタイプです 誤り
(3) 円熟(成熟)型 老いを自然に受け入れ、過去を肯定して前向きに生活するタイプです。Aさんは老いを受け入れていません 誤り
(5) ロッキングチェアー(安楽椅子)型 引退を受け入れ、責任から解放されて受け身でのんびり過ごすことに満足するタイプです 誤り
【まとめ】
円熟型・ロッキングチェアー型・自己防衛型は「適応できている」タイプ、外罰型・内罰型は「適応できていない」タイプとされています。
出典:介護福祉士国家試験 第37回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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