株式会社の募集設立に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
企業法 企業法 問題4
株式会社の募集設立に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.設立時募集株式の引受人は,創立総会で議決権を行使した後は,引受けの当時,制限行為能力者であったことを理由として設立時発行株式の引受けの取消しを主張することができない。イ.株式会社が不成立となったときは,設立時発行株式の引受人の募集の広告その他当該募集に関する書面に自己の氏名及び会社の設立に賛助する旨の記載をした者は,定款に発起人として署名した者と同一の責任を負う。ウ.現物出資の目的財産の価額が定款に定めた額に著しく不足する場合において,当該財産を給付した発起人以外の発起人は,裁判所の選任した検査役の調査を経ていないときでも,職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明すれば,株式会社に対して当該不足額を支払う義務を免れることができる。エ.設立時発行株式の払込みを仮装した設立時募集株式の引受人は,株式会社に対し,払込みを仮装した払込金額の全額の支払をする義務を負う。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (5)
正答は (5)。擬似発起人は発起人とみなされ(イ)、払込みを仮装した引受人は仮装した払込金額の全額を支払う義務を負います(エ)。
募集設立の特則(会社法102条〜103条)の問題です。
【各記述】
ア 誤り。創立総会で議決権を行使した後に取消しが制限されるのは、錯誤・詐欺・強迫を理由とする場合です(102条6項)。制限行為能力を理由とする取消しは制限されていません。
イ 正しい。募集の広告などに自己の氏名と設立を賛助する旨の記載を承諾した者は、発起人とみなされ、発起人等の責任の規定が適用されます(103条4項)。会社不成立のときの責任(56条)も負います。
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ウ 誤り。募集設立では、現物出資の不足額の責任を免れるのは検査役の調査を経た場合だけで、注意を怠らなかったことの証明による免責はありません(103条1項による52条2項の読替え)。
エ 正しい。払込みを仮装した設立時募集株式の引受人は、払込みを仮装した払込金額の全額の支払義務を負います(102条の2第1項)。
正しいのはイとエで、(5) です。
出典:2022年(令和4年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 企業法 問題4(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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