標準原価計算制度に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

管理会計論 管理会計論 問題7

標準原価計算制度に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.原価標準には,様々な種類があるが,原価標準を適用する期間,つまり改訂の頻度によって,基準標準原価と当座標準原価が区別される。基準標準原価は,設定した標準を長期間にわたって適用し,生産条件や経営環境の大きな変化がない限り,改訂されない。これに対して,当座標準原価は,標準原価が実状に即しているかを頻繁に検討し,必要に応じて改訂される。イ.原価標準を設定する際に,価格水準,能率水準,操業水準が決定される。これらの水準を組み合わせることで,原価標準は,厳格度という点から,理想的標準原価,現実的標準原価,正常標準原価(正常原価)などに区分される。我が国の「原価計算基準」によれば,標準原価計算制度において用いられる標準原価として,理想的標準原価と現実的標準原価が示されている。ウ.正常標準原価(正常原価)は,経営活動に関する比較的長期にわたる過去の実際数値を統計的に平準化し,これに将来の趨勢を加味して決定される。具体的には,正常価格水準,理想能率水準,実際的生産能力水準を組み合わせて設定した標準原価である。正常標準原価は,経済状態が安定している場合,期間損益計算目的に適合している。エ.現実的標準原価は,良好な能率のもとで達成が期待される標準原価であり,通常生じると想定される減損,仕損などの余裕率を含んでいる。具体的には,当座価格水準,達成可能高能率水準(あるいは期待実際能率水準),期待実際操業水準を組み合わせて設定される。経済状態が安定していない状況下でも,原価管理目的に適する。

正答 (3)
正答は (3)。基準標準原価と当座標準原価は改訂の頻度による区別で(ア)、現実的標準原価は余裕率を含み原価管理に適します(エ)。 標準原価の種類と「原価計算基準」の扱いの問題です。 【各記述】 ア 正しい。基準標準原価は大きな変化がない限り改訂せず長期に使い、当座標準原価は実状に合わせて必要に応じ改訂します。 イ 誤り。「原価計算基準」が標準原価計算制度で用いる標準原価として示すのは、現実的標準原価と正常原価です。理想標準原価は制度上の標準原価には含めません。 ウ 誤り。正常原価は、過去の実際数値を統計的に平準化し将来の趨勢を加味した正常能率・正常操業度・正常価格に基づく原価です。理想能率水準や実際的生産能力水準を組み合わせたものではありません。
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エ 正しい。現実的標準原価は良好な能率のもとで達成が期待される標準原価で、通常生じる程度の減損・仕損などの余裕率を含み、比較的短期の予定操業度・予定価格を前提に決めます。 正しいのはアとエで、(3) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題7(金融庁 公表)出典元ページ

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