管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
管理会計論 管理会計論 問題9
管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.コミッティド・キャパシティ・コスト(committed capacity cost)は,キャパシティの保有に関する長期的な意思決定によって発生額が決まる原価である。その発生額を管理するには長期的な意思決定の合理性が求められ,短期的にはキャパシティの利用度を高めてコストの回収を図ることが重視される。イ.ライフサイクル・コスティング(life-cycle costing:LCC)には二つのタイプがある。一つは,製品・サービスの供給者側からみたLCC であり,もう一つは,製品・サービスの需要者側からみたLCC である。供給者が考慮しなければならないのは,前者の意味でのLCC のみである。ウ.事業部制を採用している企業が本社費・共通費を各事業部に配賦する理由の一つに,本社・共通部門に対する牽制機能への期待があげられる。この機能は,本社・共通部門の費用の大きさに対する事業部側の関心が高まり,本社・共通部門の肥大化に対して一定の抑制力が働くことを意味する。エ.経営レバレッジ係数(degree of operating leverage)は,総費用に占める固定費の割合が大きくなるほど,売上高の変化率に比べて営業利益の変化率がより大きくなることの程度を測る指標である。この指標の数値は,売上高が減少して損益分岐点に近づくにつれて小さくなる。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (2)
正答は (2)。コミッティド・キャパシティ・コストは長期的な意思決定で決まり(ア)、本社費の配賦には本社部門の肥大化への牽制の働きがあります(ウ)。
管理会計の基本的な概念の問題です。
【各記述】
ア 正しい。設備などのキャパシティを持つという長期の意思決定で発生額が決まるので、その意思決定の合理性が大切で、短期には利用度を高めて回収を図ります。
イ 誤り。供給者は自社側の原価だけでなく、購入後の運用・保守・廃棄などの需要者側のコストも考えて製品を設計する必要があります。「前者のみ」が誤りです。
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ウ 正しい。本社費・共通費が配賦されると、事業部はその大きさに関心を持ち、本社・共通部門の肥大化を抑える力が働きます。
エ 誤り。経営レバレッジ係数は貢献利益÷営業利益です。売上高が減って損益分岐点に近づくと営業利益が0に近づくので、係数は大きくなります。
正しいのはアとウで、(2) です。
出典:2022年(令和4年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題9(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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