監査人が実施した監査手続に関する次の記述のうち,十分かつ適切な監査証拠を入手する目的に照らして,正しいものの組合せとして…
監査論 監査論 問題16
監査人が実施した監査手続に関する次の記述のうち,十分かつ適切な監査証拠を入手する目的に照らして,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.監査人は,被監査会社が事業を譲り受けた際の事業価値の評価額について,被監査会社が利用した専門家が作成した報告書が重要であると判断し,経営者が利用した専門家とその業務の評価を行い監査証拠として利用した。イ.監査人は,売上高の検証において,期末月の2 か月前までの期中取引に関する実証手続を内部統制の運用評価手続の二重目的テストにより実施し,残余期間に関しては,リスク評価のための分析的手続のみを実施した。ウ.監査人は,被監査会社の重要な事業拠点の業務プロセスに係る内部統制の運用状況の評価において,12 か月の母集団に対して一部の特定の月から抽出したサンプルの評価結果を利用した。エ.監査人は,売掛金に対する監査手続として,得意先別売掛金残高を母集団として,サンプリングによる確認手続を実施するとともに,手続実施上の重要性より少額の許容虚偽表示額を設定して,その結果を評価した。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (3)
正答は (3)。経営者の利用する専門家の評価(ア)と、手続実施上の重要性より小さい許容虚偽表示額でのサンプリング(エ)が適切です。
十分かつ適切な監査証拠を入手できる手続かどうかを見分ける問題です。
【各記述】
ア 適切。経営者の利用する専門家の業務を監査証拠として使うときは、その専門家の適性・能力・客観性を評価し、業務を理解して、監査証拠としての適切性を評価します。
イ 不適切。期中に実証手続を行った場合、残りの期間については、運用評価手続と組み合わせた実証手続などを実施して期中の結論を期末まで更新する必要があります。リスク評価のための分析的手続だけでは足りません。
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ウ 不適切。運用評価手続のサンプルは、評価の対象期間全体(12か月)から抽出すべきで、特定の月だけから抽出した結果では期間全体の運用状況を推定できません。
エ 適切。得意先別残高を母集団にサンプリングで確認を行い、手続実施上の重要性以下の許容虚偽表示額を設定して結果を評価するのは、適切なサンプリングの方法です。
適切なのはアとエで、(3) です。
出典:2022年(令和4年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題16(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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