個人商人の名板貸しに関する次の記述のうち,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ…

企業法 企業法 問題1

個人商人の名板貸しに関する次の記述のうち,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.名板貸人が,名板貸人としての責任を負うのは,特段の事情のない限り,名板借人の営業が当該名板貸人の営業と同種の営業であることを要する。イ.名板貸人は,重大な過失によりその者を営業主であると誤認して取引をした者に対して,名板借人と連帯して弁済する責任を負う。ウ.名板貸人の責任は,名板借人に対し自己の商号の使用を明示的に許諾した場合に限らず,名板借人が自己の商号を使用するのを知りながらこれを阻止しない不作為の場合であっても認められる。エ.名板貸人は,名板借人がした取引行為の外形をもつ不法行為により負担した損害賠償債務について,当該名板借人と連帯して弁済する責任を負わない。

正答 (2)
正答は (2)。名板貸しは原則として同種の営業が要り(ア)、商号の使用を知りながら放置する不作為でも責任が生じます(ウ)。 個人商人の名板貸し(商法14条)について、判例の考え方を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。判例は、特段の事情がない限り、名板借人の営業が名板貸人の営業と同種の営業であることを要するとしています。 イ 誤り。14条は誤認した者を保護する規定ですが、判例は、誤認について重大な過失がある相手方は悪意と同視して保護されず、名板貸人は責任を負わないとしています。 ウ 正しい。判例は、明示の許諾に限らず、商号の使用を知りながら阻止せずに放置する不作為(黙示の許諾)でも、名板貸人の責任が生じうるとしています。
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エ 誤り。判例は、取引行為の外形をもつ不法行為(詐欺的な取引など)による損害賠償債務は「取引によって生じた債務」に含まれ、名板貸人も連帯して責任を負うとしています。交通事故のような事実行為による不法行為は含まれません。 正しいのはアとウで、(2) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 企業法 問題1(金融庁 公表)出典元ページ

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