商行為に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお,商法の規定を変更し,又は排除…

企業法 企業法 問題2

商行為に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお,商法の規定を変更し,又は排除する特約はないものとする。(5 点)ア.匿名組合員は,営業者の営業時間内は,いつでも,営業者の業務及び財産の状況を検査することができる。イ.商法上の仲立人は,その媒介した売買契約の目的物を自ら売主に引き渡したときは,買主に対し,当該売買契約の代金の支払を請求することができる。ウ.問屋が委託者の指定した金額より低い価格で物品を販売した場合には,自らその差額を負担しない限り,その販売は委託者に対して効力を生じない。エ.運送人の重大な過失により運送品の全部が滅失した場合には,荷受人は,当該運送人に対し,当該運送品の滅失により生じた損害につき,物品運送契約上の損害賠償の請求権を取得する。

正答 (6)
正答は (6)。問屋は差額を自ら負担すれば廉価販売も委託者に効力が生じ(ウ)、全部滅失なら荷受人は荷送人と同一の権利を取得します(エ)。 匿名組合・仲立人・問屋・物品運送について、商法の規定を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。匿名組合員が検査できるのは、営業年度の終了時に営業者の営業時間内です(商法539条1項)。それ以外の時期は、重要な事由があるときに裁判所の許可を得て検査します(同条2項)。「いつでも」ではありません。 イ 誤り。仲立人は、別段の意思表示や慣習がない限り、媒介した行為について当事者のために支払その他の給付を受けることができません(544条)。目的物を自ら引き渡しても、代金を請求する権限はありません。
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ウ 正しい。指定額より低い価格で販売しても、問屋が自らその差額を負担するときは、その販売は委託者に対して効力を生じます(554条)。裏返せば、負担しない限り効力を生じません。 エ 正しい。荷受人は、運送品が到達地に到着し、または運送品の全部が滅失したときは、物品運送契約によって生じた荷送人の権利と同一の権利を取得します(581条1項)。運送人の過失の程度は関係ありません。 正しいのはウとエで、(6) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 企業法 問題2(金融庁 公表)出典元ページ

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