株主総会における議決権の代理行使に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお,全…

企業法 企業法 問題8

株主総会における議決権の代理行使に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお,全ての株主は,株主総会が決議をすることができる事項の全部につき議決権を行使することができるものとする。(5 点)ア.株主が代理人によってその議決権を行使するときには,代理権を証明する書面を株式会社に提出しなければならないが,当該書面は株主総会ごとに提出することを要しない。イ.株主は,株式会社の営業時間内は,いつでも,理由を明らかにして,代理権を証明する書面の閲覧又は謄写の請求をすることができる。ウ.株主が代理権を証明する書面の閲覧又は謄写の請求をした場合に,当該株主が株式会社の業務と実質的に競争関係にある事業を営んでいるときには,当該株式会社は当該請求を拒むことができる。エ.最高裁判所の判例によれば,法人株主が株主でない職員又は従業員に議決権を代理行使させた場合,当該職員又は従業員が当該法人株主の組織の一員として上司の命令に服する義務を負い,議決権の代理行使に当たっても当該法人株主の代表者の意図に反することができないようになっているときは,代理人の資格を株主に限定する定款の規定には反しない。

正答 (5)
正答は (5)。代理権を証明する書面は理由を示して閲覧・謄写を請求でき(イ)、法人の従業員による代理行使は定款の株主限定に反しないとする判例があります(エ)。 議決権の代理行使(会社法310条)と判例を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。代理権の授与は株主総会ごとにしなければなりません(310条2項)。代理権を証明する書面も、総会ごとに提出します。 イ 正しい。株主は営業時間内はいつでも、請求の理由を明らかにして、代理権を証明する書面の閲覧・謄写を請求できます(310条7項)。 ウ 誤り。会社が請求を拒めるのは、調査以外の目的、業務の妨害・株主共同の利益を害する目的、知り得た事実を利益を得て第三者に通報する目的などの場合に限られます(310条8項)。競争関係にあることは拒絶事由に挙げられていません。
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エ 正しい。判例は、法人株主の職員・従業員が組織の一員として上司の命令に服し、代表者の意図に反する行使ができない立場にあるときは、その者に代理行使させても、代理人を株主に限る定款の規定に反しないとしています。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 企業法 問題8(金融庁 公表)出典元ページ

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