個別原価計算に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
管理会計論 管理会計論 問題3
個別原価計算に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.製品別計算を個別原価計算と総合原価計算の2 つの基本形態に区別する原理を理解するうえで重要なことは,製造される製品の同質性の程度である。つまり,個別原価計算においては,多数の製品があるときにその全てがカスタム・メイド(custom made)で異質の製品である状況が想定される。異質の製品であるがゆえに,製造費用を各単位に個別に集計する必要が生じる。イ.個別原価計算を英語で一般にジョブ・コスティング(job costing)という。ここでいうジョブとは,「別個の識別し得る製品ないしサービスを市場に提供するうえで,資源消費の対象となる仕事(task)」を意味する。例えば,船舶メーカーが受注して商業用船舶を製造するとき,その船舶の製造が1 つのジョブとなる。ウ.個別原価計算を採用する製造活動には,例えば,種類や規格を異にする製品の受注に基づく個別生産や,土木設備工事や建築工事などの請負契約工事は含まれるが,仕様・数量を指定する受注に基づく同一規格製品のロット別生産は含まれない。エ.我が国の「原価計算基準」に照らせば,個別原価計算における直接費は原則として当該指図書に関する予定発生額をもって賦課し,間接費は原則として予定配賦率をもって各指図書に配賦する。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (1)
正答は (1)。個別原価計算は異質な製品を単位ごとに集計する形態で(ア)、ジョブとは識別できる製品・サービスのための仕事を指します(イ)。
個別原価計算の考え方と、「原価計算基準」の定めを問う問題です。
【各記述】
ア 正しい。個別原価計算と総合原価計算を分けるのは製品の同質性の程度です。異質な製品ごとに原価を集計する必要から個別原価計算が用いられます。
イ 正しい。ジョブは、識別できる製品・サービスを提供するために資源を消費する仕事の単位で、受注した1隻の船舶の製造は典型例です。
ウ 誤り。仕様・数量を指定した受注に基づくロット別生産も、ロット(指図書)ごとに原価を集計するので、個別原価計算の対象に含まれます。
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エ 誤り。「原価計算基準」は、間接費を原則として予定配賦率で配賦するとしていますが、直接費は予定発生額ではなく、その指図書に関する実際消費量や実際の作業時間などに基づいて計算した額を賦課するとしています。
正しいのはアとイで、(1) です。
出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題3(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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