証券取引法に監査の規定が導入されたことに始まる我が国の公認会計士監査の歴史に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとし…
監査論 監査論 問題1
証券取引法に監査の規定が導入されたことに始まる我が国の公認会計士監査の歴史に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.公認会計士監査の規範としての監査基準は,証券市場における適正なディスクロージャーを確保するための重要なインフラストラクチャーである。このため,我が国においては,証券取引法に監査の規定が導入されると同時に,監査基準が公表された。イ.証券取引法に監査の規定が導入された当時の我が国の企業会計制度の実情においては,被監査会社の受入れ態勢が未整備であり,また,公認会計士の監査慣行が成熟していなかったため,正規の財務諸表監査を実施するまでに数年を要した。ウ.証券取引法に監査の規定が導入されたことに対応して商法が改正され,上場会社においては公認会計士が会計監査を実施することとなったため,監査役の権限は業務監査に限定された。エ.証券取引法に監査の規定が導入された当初は,監査法人に関する規定はなかったが,昭和40 年から41 年にかけて発覚した大企業の粉飾決算等に対処するため,公認会計士法が改正され,監査法人の制度が新設された。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (5)
正答は (5)。受入れ態勢が整わず正規の財務諸表監査まで数年を要し(イ)、監査法人制度は昭和40年代初めの粉飾決算を受けて新設されました(エ)。
証券取引法の監査の導入から始まる、わが国の公認会計士監査の歩みを問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。監査基準は、証券取引法に監査の規定が置かれた後の昭和25年に設けられたもので、規定の導入と同時に公表されたものではないとされます。
イ 正しい。企業の受入れ態勢や監査の慣行が未成熟だったため、制度監査は段階的に進められ、正規の財務諸表監査が行われるまでに数年を要しました。
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ウ 誤り。当時の商法改正では、取締役会制度の導入とともに、監査役の権限は会計監査に限定されました。業務監査に限定されたのではありません。
エ 正しい。導入当初は監査法人の規定はなく、昭和40年から41年にかけて発覚した大企業の粉飾決算などを受けた公認会計士法の改正で、監査法人制度が設けられました。
正しいのはイとエで、(5) です。
出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題1(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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