監査人の職業的懐疑心及び職業的専門家としての専門能力又は判断に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番…

監査論 監査論 問題13

監査人の職業的懐疑心及び職業的専門家としての専門能力又は判断に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.監査人は,継続監査における過去の経験に基づいて,ガバナンスに責任を有する者に対して信頼が置けると認識している場合には,職業的懐疑心の保持の責任が軽減されることがある。イ.近年のIT 化の進展による監査業務の自動化等の状況を踏まえると,監査人は,監査対象となるデータの収集,整理,加工,分析等を行うデータ・アナリストなどの専門家の活用が求められるが,自らIT に関する基礎知識を習得し,アップデートすることまでは求められていない。ウ.監査人は,監査の過程を通じて職業的専門家としての判断が行使されたことを示すため,原則として,事務的な作業を除き,監査調書は監査報告書日までに作成しなければならない。エ.監査責任者は,どのような場合でも,自身が知っている事実と状況に基づいて,職業的専門家としての判断を行使するが,十分な情報を得た上で合理的に当該判断を行えるよう,監査事務所内で専門的な見解の問合せを実施することがある。

正答 (6)
正答は (6)。監査調書は事務的な作業を除き報告書日までに作成し(ウ)、監査責任者は判断のため事務所内で専門的な見解の問合せを行うことがあります(エ)。 職業的懐疑心と職業的専門家としての判断を、監査の基準に照らして問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。過去の経験からガバナンスに責任を有する者を信頼できると考えていても、職業的懐疑心を保持する責任は軽減されません。誠実さへの信頼を理由に、心証の弱い監査証拠で満足してはならないとされています。 イ 誤り。IT化の進展を踏まえると、専門家を活用するだけでなく、監査人自身もITに関する基礎的な知識を習得し、更新し続けることが求められると考えられます。
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ウ 正しい。判断の行使を示す記録として監査調書は適時に作成し、報告書日後は最終的な監査ファイルの整理などの事務的な作業に限られます。 エ 正しい。監査責任者は自身が知る事実と状況に基づいて判断しますが、難しい事項や見解が分かれる事項では、事務所内で専門的な見解の問合せを行い、十分な情報を得たうえで判断します。 正しいのはウとエで、(6) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題13(金融庁 公表)出典元ページ

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