監査証拠の適合性に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題14

監査証拠の適合性に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.売掛金残高に対する確認手続は,売掛金の評価の妥当性かつ売上高の期間配分の妥当性に関する監査証拠を入手する目的で実施される。イ.棚卸資産の実地棚卸の立会は,棚卸資産の評価の妥当性を検討する目的には適合しない。ウ.土地の実査及び登記簿謄本の閲覧は,土地の実在性及び権利の帰属に関する証明力のある監査証拠を提供するが,当該土地の評価に関する監査証拠を提供しないことがある。エ.取引銀行の発行する貸付金に関する残高証明書の閲覧は,帳簿に計上された借入金の実在性を検討する目的に適合するが,借入金残高の網羅性を検討する目的には適合しない。

正答 (6)
正答は (6)。土地の実査と登記簿は実在性・権利の証拠でも評価の証拠にはならず(ウ)、残高証明書の閲覧は借入金の実在性の検討に適合します(エ)。 監査手続と、それが証拠を提供するアサーションとの対応(監査証拠の適合性)を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。売掛金の確認は、主に売掛金の実在性(権利)の証拠を得る手続です。相手先が残高を認めても回収できるとは限らないので、評価の妥当性の証拠としては限られます。 イ 誤り。実地棚卸の立会では、陳腐化・破損・滞留した品を観察できるので、評価の検討にも役立ちます。
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ウ 正しい。実査と登記簿の閲覧は、実在性と権利の帰属の証明力の強い証拠ですが、時価の下落などの評価の証拠にはならないことがあります。 エ 正しい。残高証明書の閲覧は、帳簿の計上額を外部の証拠と照らす手続で、実在性の検討に適合します。計上漏れ(網羅性)の検討には、議事録・契約書・利息の支払など帳簿の外から帳簿へたどる手続が別に必要と考えられます。 正しいのはウとエで、(6) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題14(金融庁 公表)出典元ページ

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