監査意見又は監査報告に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題17

監査意見又は監査報告に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.監査人は,監査契約締結後に監査範囲の制約に気付き,財務諸表に対する意見不表明につながる可能性が高いと判断したため,経営者に当該制約を除去するように要請したにもかかわらず,それが拒否された場合でも,監査役等に報告する前には監査契約を解除しない。イ.監査人は,当年度の財務諸表の監査において特に注意を払った事項を決定し,決定した事項について監査役等とコミュニケーションを行うことによって,その中で特に重要であると判断した事項を監査上の主要な検討事項として決定する。ウ.監査人は,継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であっても重要な不確実性が認められる場合,強調事項区分において「継続企業の前提に関する重要な不確実性」に関する事項を付した上で,限定付適正意見又は不適正意見を表明しなければならない。エ.監査人は,限定付適正意見を表明する理由が,たとえ無限定適正意見の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手できないことであっても,入手した監査証拠が監査人の限定付適正意見の基礎を得るために十分かつ適切なものであると判断した旨を監査報告書に記載しなければならない。

正答 (3)
正答は (3)。範囲の制約の除去を拒まれても監査役等に報告する前に契約は解除せず(ア)、限定付適正意見でもその基礎となる証拠を得た旨を記載します(エ)。 監査範囲の制約、監査上の主要な検討事項、継続企業の前提、限定付適正意見の監査報告を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。経営者が範囲の制約の除去を拒んだときは、監査人はまず監査役等に報告し、代替的な手続を検討します。契約の解除は、そのうえで検討するものです。 イ 誤り。順序が逆です。監査役等とコミュニケーションを行った事項の中から特に注意を払った事項を決定し、その中から特に重要な事項を監査上の主要な検討事項とします。
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ウ 誤り。継続企業を前提とすることが適切で重要な不確実性について注記が適切なら、無限定適正意見を表明し、「継続企業の前提に関する重要な不確実性」の区分を設けて記載します。強調事項区分ではなく、限定付適正意見・不適正意見にもなりません。 エ 正しい。限定付適正意見の理由が監査証拠の不足であっても、入手した証拠が限定付適正意見の基礎として十分かつ適切と判断した旨を記載します。 正しいのはアとエで、(3) です。

出典:2022年(令和4年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題17(金融庁 公表)出典元ページ

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