管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
管理会計論 管理会計論 問題9
管理会計の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.管理可能費とは,管理者がその発生額に実質的に影響を与えることのできる費用のことであり,その管理者が担当する責任センター内で発生した費用のみが含まれる。イ.ボストン・コンサルティング・グループにより開発されたプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(product portfolio management)は,個別の事業単位ではなく,事業の組合せが企業全体のキャッシュ・フローに与える効果の観点から企業戦略を策定する分析ツールである。ウ.事業戦略とは,選択した事業において持続的競争優位を確保するための基本方針である。このうち,資源アプローチの視点から見た事業戦略の基本的なパターンには,コスト・リーダーシップ戦略や差別化戦略,ニッチ戦略がある。エ.品質原価の分類方法であるPAF アプローチ(prevention-appraisal-failure approach)によれば,品質原価は予防コストと評価コストからなる品質適合コストと,失敗コストからなる品質不適合コストに区分される。品質適合コストと品質不適合コストの発生額にはトレード・オフの関係がある。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (5)
正答は (5)。PPM は事業の組合せが全社のキャッシュ・フローに与える効果を見る手法で(イ)、PAF の品質原価の区分も正しいです(エ)。
管理可能費、PPM、事業戦略、品質原価の基礎知識を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。管理可能かどうかは、管理者がその発生額に実質的に影響を与えられるかで決まります。担当する責任センターの外で発生した費用でも、管理者の判断で増減するなら管理可能費になり得ます。「のみ」が誤りです。
イ 正しい。PPM は、市場成長率と相対的市場シェアで事業を分類し、事業の組合せが企業全体の資金の流れに与える効果から戦略を考える手法です。
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ウ 誤り。コスト・リーダーシップ・差別化・集中(ニッチ)は、ポーターの競争戦略の基本パターンで、ポジショニング・アプローチの考え方です。資源アプローチ(資源ベース論)の類型ではありません。
エ 正しい。PAF アプローチでは、予防コストと評価コストが適合コスト、内部・外部の失敗コストが不適合コストです。予防・評価に費用をかけると失敗コストが減るというトレード・オフの関係があります。
正しいのはイとエで、(5) です。
出典:2023年(令和5年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題9(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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