予算管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
管理会計論 管理会計論 問題11
予算管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.トップダウン型予算では,トップが定めた予算目標数値が各責任単位に割り当てられることから,収益の過小見積りや費用の過大見積りなどの予算スラックを誘発するという問題がある。イ.企業は新年度の開始までに年度予算を策定するが,経営環境の変化などによって当初想定した前提条件が大幅に変化する場合には,月次又は四半期単位で予算を修正することがある。このような予算を実行予算ということがある。ウ.予算管理の目的の一つに,組織目標の達成にむけて組織成員を動機づけることがある。そのために設定される事前統制としての予算目標は,努力しなければ達成できないようなストレッチな水準に設定することが望ましい。エ.予算管理の問題点の一つとして,予算編成作業に時間がかかりすぎることがある。脱予算経営(beyond budgeting)の議論では,この問題点の解決には,経理部が中心となって前年度実績に基づく現実的な予算を策定することが有効であると主張されている。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (4)
正答は (4)。前提の大きな変化に応じて月次・四半期で修正した予算を実行予算と呼ぶことがあり(イ)、目標はストレッチに設定します(ウ)。
予算管理の方式、予算の修正、動機づけ、脱予算経営を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。予算スラック(収益の過小見積り・費用の過大見積り)は、現場が予算編成に参加するボトムアップ型(参加型)予算で生じやすい問題です。上から割り当てるトップダウン型の問題ではありません。
イ 正しい。年度予算の前提が大きく変わったときに、月次や四半期の単位で見直した予算を実行予算と呼ぶことがあります。
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ウ 正しい。動機づけの観点から、予算目標は努力しなければ達成できない水準(ストレッチ目標)に設定するのが望ましいとされます。
エ 誤り。脱予算経営は、固定的な年度予算による管理そのものをやめ、相対目標やローリング予測などに置き換えることを主張します。経理部中心で前年実績に基づく予算を作ることを勧めるものではありません。
正しいのはイとウで、(4) です。
出典:2023年(令和5年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題11(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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