内部統制の評価及び監査に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題8

内部統制の評価及び監査に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.経営者による内部統制の有効性の評価に当たっては,トップダウン型のリスク・アプローチが採用されていることから,評価範囲とする事業拠点の決定において,全社的な内部統制の評価が良好であることを前提に,連結ベースの売上高等のおおむね3 分の2程度とすることが認められている。したがって,これにより除外された事業拠点に関しては,財務報告への影響を勘案して,重要性の大きい業務プロセスを有していても,それを評価対象に追加する必要はない。イ.監査人は,経営者の評価結果を監査証拠として利用する場合を除き,経営者が具体的にどのような方法で内部統制の整備・運用の状況を評価したかを詳細に検証する必要はないが,経営者が統制上の要点を適切に選定しているかは評価する必要がある。ウ.監査人は,業務プロセスに係る内部統制の不備が開示すべき重要な不備に該当するかどうかを,当該不備により実際に生じた虚偽記載の財務報告全般に対する金額的重要性及び質的重要性に基づいて決定しなければならない。エ.経営者による内部統制の有効性評価の過程では発見されなかった開示すべき重要な不備が,内部統制監査の過程で監査人により発見される場合がある。この場合,期末日までに是正措置が実施されたときには,監査人は,当該措置について経営者が行った評価が適切であるかを確認する。

正答 (5)
正答は (5)。監査人は経営者の評価方法を詳細に検証しなくてよいが統制上の要点の選定は評価し(イ)、期末日までの是正は経営者の評価を確かめます(エ)。 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準・実施基準を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。おおむね3分の2程度を目安に重要な事業拠点を選びますが、選ばれなかった拠点でも、リスクが大きい取引を行う事業や業務に係る業務プロセスなど、重要性の大きい業務プロセスは個別に評価対象に追加します。 イ 正しい。内部統制監査は経営者の評価結果の妥当性を検討するものです。経営者の評価結果を監査証拠として利用する場合を除き、評価の方法を詳細に検証する必要はありませんが、統制上の要点が適切に選ばれているかは確かめます。
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ウ 誤り。開示すべき重要な不備かどうかは、実際に生じた虚偽記載ではなく、不備により虚偽記載が生じる可能性とその影響の大きさ(金額的・質的重要性)で判断します。 エ 正しい。監査人が発見した開示すべき重要な不備でも、期末日までに是正措置がとられた場合には、監査人はその是正について経営者が行った評価が適切かを確かめます。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2023年(令和5年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題8(金融庁 公表)出典元ページ

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