監査手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

監査論 監査論 問題16

監査手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.監査人は,監査手続の実施において監査サンプリングを利用することがある。この場合,監査手続の目的を考慮して,統計的サンプリング又は非統計的サンプリングのいずれの手法を用いるかを判断するが,特別な検討を必要とするリスクに対しては,統計的サンプリングを実施しなければならない。イ.監査人は,虚偽表示額の推定に当たって,運用評価手続に対する監査サンプリングを実施した結果,発見された逸脱率に基づいて,母集団全体の虚偽表示額を推定し,許容虚偽表示額の範囲内であるかどうかを判断しなければならない。ウ.監査人は,棚卸資産の実在性と状態について,十分かつ適切な監査証拠を入手するため,財務諸表において棚卸資産が重要である場合には,実務的に不可能でない限り,実地棚卸の立会を実施しなければならない。エ.監査人は,実務上の理由により実地棚卸を期末日以前の日に実施することが適切であると判断して,期末日以前の日に実地棚卸の立会を実施した場合,その結果を期末日まで更新して利用するための合理的な根拠とするため,期末日までの残余期間については,追加的な実証手続を実施しなければならない。

正答 (6)
正答は (6)。棚卸資産が重要なら原則として実地棚卸に立ち会い(ウ)、期末日前の立会なら残余期間に追加の手続を行います(エ)。 監査サンプリングと棚卸資産の監査手続を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。統計的サンプリングと非統計的サンプリングのどちらを用いるかは監査人の判断です。特別な検討を必要とするリスクに対して統計的サンプリングを義務付ける定めはありません。 イ 誤り。運用評価手続のサンプリングで得られるのは内部統制の逸脱率で、これは許容逸脱率と比べて内部統制の有効性を判断するために使います。母集団の虚偽表示額を推定するのは詳細テストのサンプリングです。
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ウ 正しい。財務諸表で棚卸資産が重要な場合、実務的に不可能でない限り、実在性と状態について十分かつ適切な監査証拠を入手するため実地棚卸に立ち会います。 エ 正しい。期末日以外の日に実地棚卸の立会を行った場合、その日から期末日までの在庫の増減が適切に記録されているかについて、追加の監査手続を実施します。 正しいのはウとエで、(6) です。

出典:2023年(令和5年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題16(金融庁 公表)出典元ページ

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