不正への対応に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題20
不正への対応に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)ア.監査人は,監査手続の実施に当たって,不正による重要な虚偽の表示の疑義に該当するかどうかを判断する場合には,職業的懐疑心を保持することが求められているが,不正による重要な虚偽の表示の疑義に該当すると判断した場合には,職業的懐疑心を高めることが求められている。イ.監査人は,不正による重要な虚偽の表示の疑義があると判断し,監査計画を修正して追加した監査手続を実施するときは,被監査会社に事前に通知することが求められている。ウ.監査人は,被監査会社から重要な取引先に関する十分な情報が監査人に提供されない場合,不正による重要な虚偽の表示の疑義の有無を判断するため,適切な階層の経営者に質問し説明を求めるとともに,追加的な監査手続を実施しなければならない。エ.監査人は,不正による重要な虚偽の表示を示唆する状況において,追加的な監査手続を実施した結果,不正による重要な虚偽の表示の疑義がないと判断した場合,その旨と理由を監査調書に記載しなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (6)
正答は (6)。重要な取引先の情報が提供されないときは質問と追加手続を行い(ウ)、疑義がないと判断したらその旨と理由を監査調書に記載します(エ)。
監査における不正リスク対応基準の手続を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。不正リスク対応基準は、疑義に該当するかどうかを判断する段階で、すでに職業的懐疑心を高めることを求めています(第一5)。疑義に該当すると判断した場合も同じく高めて手続を行います。記述は判断の段階を「保持」としている点が誤りです。
イ 誤り。不正リスクに対応する手続には、企業が想定しない要素を組み込むことが求められます。追加の手続を被監査会社に事前に通知することは求められていません。
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ウ 正しい。重要な取引先に関する十分な情報が提供されないことは不正の兆候となる状況の例です。監査人は適切な階層の経営者に質問して説明を求め、追加の監査手続を実施します。
エ 正しい。不正による重要な虚偽の表示を示唆する状況について追加の手続を行い、疑義がないと判断した場合は、その旨と理由を監査調書に記載します。
正しいのはウとエで、(6) です。
出典:2023年(令和5年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題20(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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